2010/10/17

"サクソフォン・アンサンブル なめら~か"第10回記念定期演奏会

おなじみ、Thunder's WebThunder's音楽的日常の、Thunderさんが代表を務めるサクソフォンアンサンブル団体"なめら~か"。もともとは音の輪という催しから派生して始まったアンサンブルなのだそうだが、その後メンバーの入れ替わりもありつつ定期的に演奏会を重ねて、今や10回!素晴らしいことだなあ。結成したころの様子は、Thunderさんの昔の日記(まだブログが登場する以前の日記だ…)から読むことができるが、なかなか面白い。

【サクソフォン・アンサンブル なめら~か 第10回記念定期演奏会】
日時:2010/10/16(土)18:00開演
会場:横浜みなとみらいホール・小ホール
プログラム:
T.エスケシュ - タンゴ・ヴィルトゥオーソ
三浦真理 - ティータイムの画集
A.ピアソラ/啼鵬 - ミケランジェロ'70、ブエノスアイレスの冬、ブエノスアイレスの夏
A.リード - 5つのカメオ
G.ホルスト/啼鵬 - 吹奏楽のための第2組曲
P.A.グレインジャー - デリー地方のアイルランド民謡
N.リムスキー=コルサコフ - 交響組曲"シェエラザード"より第1,4楽章

この日は仕事だったため、さすがに最初からは聴けず(開演が18時…)。小ホールへ向かうエレベーターの中で、同じように遅れてきたと思われる御婦人方の「"なめら~か"って名前がなんだか良いわよねぇ」などというおしゃべりを横目(?)にホワイエへ。「ティータイム」の途中から聴いた。楽章の合間でも、ホールの係員さんが誘導してくれて入れるのですね。誘導されて入った最後方の座席からは、たくさんのお客さんとともに、舞台上の演奏者が見える。上質な室内楽の響き。後方の座席であっても、ちょうど良い響きで聴こえてくる。お客さんの数には毎回驚かされているが、長く続けていることによるものもあるのだろうな。

ピアソラは、ピアノに古関美香氏を迎えての編成。古関氏が「ラプソディ・イン・ブルー」を弾いたのは、たしか第8回だったかな?中高音域でのくっきりとしたタッチは非常に私好みで、特に「ブエノスアイレス」ではそれがプラスに働いていたような印象を受けた。もちろん、サクソフォンパートも熱演。せっかくだから、ブエノスアイレスに絞って全曲聴きたかった…というのは贅沢かな?啼鵬さんのアレンジも、改めて聴いてみてもやっぱり素敵だ。

休憩を挟んで、まずアルフレッド・リード氏の「5つのカメオ」。言わずと知れたなめら~かさんの委嘱作品で、第1回の演奏会に際して生み出されたもの。その後も何度か演奏の機会はあったようだが、記念演奏会ということで、改めて取り上げた、ということらしい。この曲の演奏に、とても感銘を受けた!第1楽章の冒頭からビビッと来て、楽章ごとのスタイルをきちっと描き分けながら進んでいく。各ソロも、本当に見事だった(私はテナーメインで吹いていることもあり、特にテナーのS氏のソロは鳥肌立ちました)。また聴いてみたい。

ラージは、ホルスト、グレインジャー、リムスキー=コルサコフ。バリトンには、mcken氏がゲスト出演の他、なんと斎藤了氏まで!おどろいた。ここでは、ホルスト、そしてリムスキー=コルサコフが楽しかった。リムスキー=コルサコフはどんな響きになるかと思ったが、楽器ごとの特徴を上手く生かしながら、さらにピアノまで巻き込んだThunderさん渾身のアレンジ。素晴らしかった。

別件の予定があったため、アンコールは聴けずに(>_<)退散。次回日程も決まっており、2011/10/22とのこと。楽しみに待ちたい。

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