専攻同期で集まる立食パーティと、研究室の飲み会をはしご。どっちも楽しかったー。なんだか、修士論文の審査が終わってから、遊ぶか飲むかしかしていないような気がするぞ。
で、帰ってきてブログを書きながら、クリュイタンス×ソシエテの演奏を聴いているところ。木下直人さんにトランスファーしていただいたもの。「ラ・ヴァルス」、脳をベルベットで撫でるような、この演奏・音色はどうだ!
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ヤフオクで落札した書籍。amazon.com等を始め、中古はかなり出ているようだが、送料込みで1200円程度だったら比較的安いもんだろう。Paul Lindemeyer著「Celebrating the Saxophone」は、主にジャズ・サクソフォンの歴史を、写真を使って辿っていくという内容の本である。フルカラー、A4変形版(かな?)で全96ページ。裏表紙を見てみたら、おおお、インゴルフ・ダール研究の第一人者としても有名なサクソフォン奏者、ポール・コーエン Paul Cohenの推薦文があるではないですか。驚き。
この本の何が面白いって、まだクラシックとジャズの境界線がぼやけていたころの、サクソフォンの歴史を貴重な写真資料で振り返ることができること。アントワーヌ=ジョゼフ(アドルフ)・サックスが発明したサクソフォンがアメリカにわたった後、ポピュラーミュージックの潮流の中に巻き込まれていくその過程に関わった著名なプレイヤーたち…ルディ・ヴィードーフ(ウィードフト)、シックス・ブラウン・ブラザーズ、ジミー・ドーシー。そして、ギルモアバンドやスーザバンドで活躍した名手たち…エドワード・ルフェーブル、ベネ・ヘントン。彼らにまつわる事柄が、写真つき絵本のように幅広く述べられており、さらにフルカラーの大きな写真が随所に貼り込まれていて、読んでいて実に楽しい!
後半も、ジャズの大御所と呼ばれるプレイヤーたち…シドニー・ベシェから始まり、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンを経てディヴィッド・サンボーンまでを、豊富な写真資料で一気に辿っている。いくらクラシックが専門とは言え、このくらいは知っていて、なおかつ音を聴いたことがあるよ、と言えないと恥ずかしいくらいのものだ。クラシックの奏者に関しても、ちゃんとわずかながら触れられているのが嬉しい。エリザ・ホール、マルセル・ミュール、シガード・ラッシャー、セシル・リースン…。
サクソフォンを吹いているのであれば、これは手元に置いても良いだろう。楽器そのものの写真も豊富に用意されており…おお、クランポンのエヴェット=シェイファーのコントラバスサックスなんて、初めて写真で見たかも。ローランド・カークが使っていたフシギ楽器も、こうしてまじまじと見ると印象が変わる。
日本て、書籍が少ないですよね。こういった書籍の資料に関しては国内には見切りを付けていて、海外で発売されているものを積極的に取り寄せていこうかと思っている。ぼちぼち楽譜と書籍が同じくらいの厚さになりそうだなー。
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