2008/12/16

デニゾフ「ソナタ」第3楽章ジャズ版

昨日の記事を書いていて思い出した。平野公崇(sax.)、クリヤマコト(pf.)、納浩一(bs.)、松山修(dr.)というジャズ・カルテットによるデニゾフ「ソナタ」の第3楽章。アルバム「ジュラシック」に収録されている。久々にかけてみたが、やっぱり興奮するなあ。そういえば平野さんは「深夜の音楽会」でもこのバージョンを取り上げていて、実家にはそのライヴ放送をVHSに録画したものを保管してある。機会を見つけてデジタル化しないと…。

それにしても、クラシック・サックス愛好家や音大生には認知度が低いのが気になる…やっぱり、ジャズのCDだと思われているのだろうか。まあ、デニゾフの「ソナタ」を知っていて、聴いたことの無い方は、是が非でも買ってみてくださいな(→amazonへのリンク)。本当にびっくりすること、請け合い。とにかく冒頭から、イメージ通りというか。最初の6/4のバス・オスティナートはベース、その上で鳴るブロックコードは、ジャズピアノそのものだ。

デニゾフは、ロシアの現代音楽界の中で、西洋音楽の技法を最も積極的に取り入れた作曲家の一人である。そして、西洋のジャズが大好きだったのだそうだ。ロンデックスからサクソフォンの作品を委嘱されたとき、サックス=ジャズというリンクが、デニゾフの頭の中で繋がったことは、想像に難くない。

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