2008/06/15

楽譜の管理

自分が所有している楽譜は、スキャンして管理している。所有楽譜全体のうち、およそ30パーセントはすでにスキャナで取り込み、gmailに飛ばして保存してある。思い立ったときに、楽譜スキャン作業を行っている、というところ。

いろいろ利点があるのだが、まずは取り扱いの手軽さにある。例えば四重奏で楽譜が必要になったときなど、(ソロの楽譜は原譜を使用するけれど)さすがに四重奏の楽譜は原譜のパート譜を、メンバーに渡す気にはならないので…。本来ならばコンビニに走ってコピーをとるものだが、曲ごとにまとめて保管しておくことで、プリンタから一気に出力できる。400dpi・モノクロで保管しておけば、細かい楽譜でも視認性はほぼ完璧。五線がガタつくことがあるけれど、まったく許容範囲だ。

モノクロ(2値)で保管した楽譜をzipで圧縮すると、かなりサイズが縮むのも魅力的。例えば、いま現在取り組んでいるフェルドの四重奏曲、全部でおよそ100ページで、圧縮しなければ200Mbytesだが、圧縮すればたったの15Mbytesなのだ。このへんは、Lempel-Zivのアルゴリズムの恩恵だ。この処理方式では、元データのドットの繰り返しが多いほどに圧縮効率が上がるのだが(辞書式)、楽譜なんてほとんどが白地で、データ的にはずっと00000000...の繰り返し。そんなものを圧縮しているため、10倍以上の効率が得られているということになる。

gmailアカウントは20Mbytesの添付ファイルまで対応しているため、たいていの作品は一つのメールに一つの添付ファイル、という形式で保管でき、とてもすっきりする。取り出しの際には、gmailの強力な検索機能で一発サーチ。らくらく。gmailに飛ばしさえしておけば、半永久的に保管されるのも嬉しい。

最近では、LCDの譜面台なんてのが出てきたり、楽譜のオンライン販売も増えてきたりと、もしかしたらそろそろ紙の媒体から完全に離れる時代が、迫っているのかもしれない。と、言いつつ、一度スキャンしてしまった楽譜を捨てようと思うか…といわれれば、そうでもないのだが(^^;

そんなわけで、スキャナを持っている皆様、こんな楽譜の管理方法はいかがでしょうか?一度試すとクセになりますよ(?)。

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