来月の発表に向けて、グラズノフ「四重奏曲」の最終楽章をさらっていることは以前書いた。相変わらず難しくて、最近では「果たして間に合うのか!?」と不安になる。月末には四重奏のレッスンも控えているので、頑張ろうっと。
グラズノフ「四重奏曲」の演奏はいくつかCDで持っている。ざっと思いつくだけで、ハバネラQのセッション盤・ライヴ盤、アレクサンドルQ、オーレリアQ、トルヴェールQ、キャトル・ロゾー、ラッシャーQ…。たった一曲が20分以上になるため、他の曲(デザンクロとか)に比べれば取り組みづらいとも思うのだが、唯一のロマン派、そして大変な名曲ともあって、録音している団体は多い。
トルヴェール・クヮルテットが録音したアルバムで、グラズノフが収録された「マルセル・ミュールに捧ぐ(EMI TOCE-55284)」は、実は生まれて初めて自分で買ったCDだ。当時は須川さんやトルヴェールの名前すら知らない高校二年生…なぜ買ったかというと、アンコンの県大会のテープに収録されていたパスカル「四重奏曲」の第4楽章にはまっていたから(笑)。比較的ショップでも手に入れやすいCDであったし、「アンサンブルって面白いかも」と感じ始めた時期だったから、自然なことだったのかもな。
買った頃は、パスカル、フランセを良く聴いていた。フランス音楽のフの字も知らなかったが、パスカルの遊びゴコロだとか、フランセの第3楽章のやんちゃっぷりとか、そういったものをなんとなく感じていたのかもしれない。サックス関連のCDが増えていくにつれて、いつのまにか聴く機会は少なくなっていったが。
最近改めて聴きなおしている。グラズノフは惚れるわぁ!さすが日本を代表するソリストの集団だけある。実際自分たちで吹いた後に、この演奏を聴いてしまうといけませんね。最終楽章のAnimando~Prestoを、ここまでリラックスした雰囲気で聴かせられるのか。
もちろんグラズノフの一番のお気に入りはハバネラQのライヴ盤だと断言できるが、トルヴェールQの演奏は、ハバネラQの壮絶な集中力のカタマリとは、一線を画すものだと考えられる。それは、コンクール<->録音セッションという「場」の違い、解釈の違い等々、演奏者の国籍等々、様々な要因が挙げられるとは思うが、とにかくトルヴェールQの演奏も「一流の演奏」と言うことができるのは確かだ。
いろんな種類の演奏を聴くと、刺激受けますね。見過ごしていた録音が、ちょっと違った解釈のヒントを与えてくれるのは、新鮮だ。
4 件のコメント:
選曲も演奏もとても素晴らしいアルバムですよね。ミュールも天国で喜んでいそうな…
ハバネラQのグラズノフはもちろん圧巻ですが、おっしゃるとおり、このトルヴェールQの演奏も「一流の演奏」だと思います☆
難曲グラズノフ、どうか頑張ってください♪応援しています。
拙いコメント失礼しました。
あるやさん、コメントありがとうございます!グラズノフは本当に難しいです(涙)
最初に聴いたのがこのアルバムだった、ということは、今考えれば幸せなことだったと思います…。
私は最近このCDしか聴いてません(笑)
CDで聴くならこっちのが好きかな~。
アーティキュレーションとか発音がきれいで聞き取りやすいし。
ハバネラQさん、ぜひ生で聴いてみたかった!!
それにしても全然吹けてなくてゴメンナサイ・・・・。
がんばって間に合わせましょー。
いやホント、がんばりましょう。
メンバーの平均年齢のせいか、トルヴェールのほうは聴けば聴くほど、渋さが感じられます(笑)
コメントを投稿