2006/12/12

蓼沼雅紀氏、リサイタル情報

若手のサクソフォーン奏者で、埼玉や東京を中心に活躍している蓼沼雅紀氏というプレイヤーがいる。とある縁で知り合って以来、ちょくちょくお世話になっているのだが、この週末、渋谷アクタスのセルマー・ジャパンにてリサイタルを開く、との案内を頂いた。

テクニックも凄いのだが、特に蓼沼氏の「音」には生で聴くたびに驚かされる。現代のサックスの音色は、軽いほうへ、軽いほうへと向かっているのは周知の事実。この傾向は、サックス界の潮流からすればごく自然なことなのだろうが、曲によっては物足りない感じがしてしまうことはあるもの。

ところが蓼沼氏、若手のサックス吹きとしては珍しく、ずいぶんと輝かしく豊かな音色を持っているのだ。氏自身も、現代の「軽い音色」に何かの違和感を感じ、試行錯誤しながら自分なりの音色を作ってきたようである。今回のプログラムは、イベール、デニゾフ、シューマンなど、その豊かな音色が堪能できる作品ばかり。楽しみ。

・蓼沼雅紀 サクソフォン・コンサート
出演:蓼沼雅紀(sax)、遠藤直子(pf.)
2006/12/17(日)15:00開演 渋谷アクタス6F・アンナホール
入場料:2000円(全席自由・要予約)
曲目:カントルーブ「オーヴェルニュの歌」、デニゾフ「ソナタ」、シューマン「アダージョとアレグロ」、イベール「室内小協奏曲」
問い合わせ:株式会社アクタス セルマー・ジャパン(03-5458-1521)
http://www.nonaka.com/actus/selmer/news/concert.html

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