2010/10/18

国立サックス科の定期2010に行ってきた

帰宅が遅くなってしまったので詳細は明日書くが、素晴らしい演奏会だった。

府中本町から府中の森芸術劇場まで歩くという、知っている人からすれば「バカぢゃないの!」と言われそうなルートを選択してしまったのだが、開演に間に合ったのは幸いだった。

お目当てのヘムケ氏ももちろん素晴らしかったが、学生の演奏の質が高いのも国立サックスらしいところ。音楽大学の演奏を聴くと、よくアマチュアの延長線に聴こえてしまったり、いかにも"音大です"といった感じの演奏だったりするのだが、本日の演奏の殆どは、"学生"という枠組みを越えてプロフェッショナルに向かおうとする気合いが感じられた。

明日詳細を書くために、インスピレーションをざっと書いておく。

バッハ:丁寧な音作り、美しい音色。演奏会の幕開けに相応しい。兼松:委嘱だが、なかなか秀逸な作品。演奏も楽しげで、ノッてしまった。マスランカ:さすが、超上手い。もっと音楽に没入した感じが聴きたかったかも。パルティータ:アンサンブルとしての完成度は本日の白眉。ずっと大人の演奏かと思いきや、魅せるところでは魅せる。狭間:パーカッションも加えての楽しげな演奏。客席の共感度も高い。リゲティ:超ハイテクニックが要求されるが、多くの箇所でテクニック的にクリアして、作品そのものを提示することに成功していた。第3曲のソプラノの冒頭が大変に美しかった。ヘムケ氏:オルガンとの共演。弱音のみずみずしさ、強音における圧倒的なパワー、サイドキーの美しさ、強烈なフラジオ。アメリカのサクソフォン界を牽引した存在の一端に触れることができ、感無量。ミュールのお弟子さんの演奏をライヴで聴くのは、これが最初で最後となるだろう…。ラージ:終わった瞬間に、「良いじゃん!!」と心のなかで叫んでしまった。アレンジが上がったのは●日前だったとのことだが、奏者の共感度はとても高かったような。最終楽章ではホール中を巻き込んで、大盛り上がりのテンション。楽しかった。

以上。…今日は、良いこと、楽しいことがたくさんあったなあ。

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