3年前に突如として発表されたアルバムで、発売当初あまりの内容の「濃さ」に勢い余ってFacebookに投稿したことを思い出す。
フランスの作曲家、ロジェ・カルメルのサクソフォン作品集「Roger Calmel - Oeuvres pour quatuor de saxophones」。それだけでも驚きなのだが、奏者が「Quatuor 1846」という(おそらく臨時編成の)団体で、メンバーがJean-Pierre Baraglioli, Philippe Portejoie, Fabien Chouraki, Serge Bertocchiという、フランス・サクソフォン界のベテラン布陣。さらに、有名な「コンチェルト・グロッソ」は吹奏楽編曲で、Jean Louis Delage指揮ポンピエ吹奏楽団との演奏という、直球なのか変化球なのか、コメントしづらいほど。
聴く前にすでに満腹状態だが、実際の演奏内容も(微温的と形容してしまう箇所もあるにせよ)しっかりしていて、「ロジェ・カルメル サクソフォン作品集」として広く知られるべき内容だと思う。各種ストリーミングサービスで聴くことができる(「Roger Calmel」で検索)。デジタルアルバム形式以外での流通を知らず、もしかしたらデジタル限定なのかもしれない。
カルメルといえば…と昔アンリ=ルネ・ポラン氏にお借りした資料を探したところ、1976年のデファイエ四重奏団の演奏のプログラムのスキャンデータを見つけた。指揮はPol Mule(マルセル・ミュールの息子)で、「コンチェルト・グロッソ」を演奏している。
0 件のコメント:
コメントを投稿