『この曲は1996年にノワイエ・サクソフォーン・アンサンブルのリサイタルのために書いたものです。一曲目「As I walked out」は、イギリスの古い民謡。2曲目「ザッパイ」は16世紀ルネッサンスの舞曲です。3曲目の「グリーンスリーブス」は18世紀イギリスの民謡。4曲目はフランスの作曲家、ジェルヴェーズの「4声のための舞曲集」より。』
織田英子「東回りの風」の解説文である。グリーンスリーヴス以外は、原曲を聴いたことがなく、探したところ、第4曲の原曲を見つけることができた。クロード・ジェルヴェーズ Claude Gervaiseという作曲家の、Danceries Suite IVから、"Bransle II"である。Bransleとは、ブランルと読み、16世紀前後のヨーロッパ、特にフランスを中心に普及した舞曲の形態の一種である(語源はフランス語で「揺れる」を意味するbranlerとされる)。もともとは庶民が野外で踊っていたものをバス・ダンスのステップとして取り入れたもので、後に単独の舞踊となった(Wikipediaより一部引用)。
下記は、Ensemble Musica Antiqua/Novus Brass Quartetの演奏(YouTube Musicを契約していないと再生できないかもしれない)。
IMSLPにて、原曲の楽譜を参照することもできた。出版は1556年とのこと。
「東回りの風」第4曲の録音としては、林田和之氏による下記の多重録音が最高のものだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿