木下直人氏監修のギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の新復刻盤がグリーンドア音楽出版よりつい先月発売された。ギャルド来日のタイミングとかぶせたあたり、つい「やるなあ」などと思ってしまうのだが、そんなことはさておき、その内容である。
今回は同時に2セット発売となった。いずれも2枚組で、1セットはデュポン楽長が吹き込んだSP盤のうち、前回の復刻盤に収録できなかったぶんと、ブラン楽長時代の録音を復刻したものである。もう1セットは、1961年のギャルド初来日時の録音(厚生年金ホールで開かれたギャルド歓迎演奏会の)を含む、ブラン楽長時代の至芸を収録したものである。
まず1回、全編を通して聴いてみた印象を。もちろん詳しいレビューは後日行うつもりだが、これだけは断言しよう。「これを聴かずして吹奏楽を語ることなかれ」と。フランスやイタリアのオーケストラ・ダルモニーが、世界最高のレベルに達した20世紀半ばの幸福な時代の記録。世界最高クラスの復刻技術によって再現された音をじっくりと楽しみたい。ディスク1枚1枚、じっくりとレビューしていきます。
ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団(ブラン楽長)
ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団(デュポン楽長&ブラン楽長)
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