今年3月のサクソフォーン・フェスティバルに伺った際、ジェローム・ララン氏に突然International Music Diffusionの方を紹介されてびっくりしたのだが、少し前から「ジェローム・ララン・コレクション」なる楽譜シリーズ(ルモワンヌ社の「ドゥラングル・コレクション」と似たようなイメージだろうか)が同出版社から発売されているらしく、そのプロモーションを目的として来日していたとのこと。
一つ一つの楽譜に対して、ララン氏がどのように関わっているのかはよく知らないのだが、何はともあれ興味深い楽譜シリーズがまたひとつ増えたのは歓迎すべきことだ。いくつかをご紹介しておきたい。
ソプラノ・サクソフォン二重奏 - 鈴木純明「アンティエンヌ」(税込3990円)
2006年、ララン氏来日の際に鈴木純明氏によって書かれ、ララン氏と原博巳氏によって初演された作品。点描的なリズム(即興的にも聴こえるが、きちんと拍の中にリズムとして書かれている)が面白い。レパートリーが少ないデュオのための作品(しかも邦人作品だ!)として、少しずつ広まっていくと良いな、と思う。
サクソフォンとピアノ - クロード・ドビュッシー「ムーア風狂詩曲」(税込2730円)
いわゆる"ドビュッシーのラプソディ"というやつ。昨年のアニヴァーサリー・イヤー、そして自筆スケッチが入手しやすくなったこともあるせいか、自筆譜研究に基づく演奏が頻繁に行われているような印象を受ける…。その一つとして(おそらくララン氏が監修したであろう)新版の楽譜がIMDから出版された。興味あるかたはぜひ。
その時、もらったチラシをスキャンした(クリックすると拡大する)。日本の販売代理店はビュッフェ・グループ・ジャパン。楽器屋さん等で見かけた際は、ぜひ手にとってみていただきたい。
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