以前演奏でもご一緒したことのある東京藝術大学4年生の中島諒さんから、演奏のご案内を頂戴した。このたび、東京藝術大学奏楽堂モーニング・コンサートの独奏者に選抜され、来る7月4日にイダ・ゴトコフスキーの「サクソフォン協奏曲」を演奏するとのこと。これは凄い!
ゴトコフスキーの協奏曲は、LP時代にBVHAASTが出版していた盤で聴いたことがある。そのLPについては、以前ブログにも書いている。加減を知ろうとしない感じは、ゴトコフスキー作品ならでは。サクソフォンパートのみならずオーケストラパートも至難ではあるが、サクソフォンのための協奏曲としては例外的なほどの規模を持つ。
なかなか実演を聴く機会もないが、個人的にはよく演奏される「ブリヤンス」「悲愴的変奏曲」などの作品よりもずっと好きな作品だ。フェルドやダールの作品と並び、「サクソフォンが入るオーケストラ作品を作ってみたら規模が大きくなりすぎちゃったシリーズ」の一翼を担う作品であると思っているが、いかがだろうか(ゴトコフスキーが書いたサクソフォンのための作品の処女作である)。
作品としても面白いし、もちろん中島さんならば、オーケストラと堂々と渡り合って見事な演奏を繰り広げることが容易に想像できる。あのスケールの大きさは、ゴトコフスキー作品に良くマッチすることだろう。平日ということで私は伺えないが、もしお時間がある方はぜひ。
【第8回2013年度東京藝術大学奏楽堂モーニング・コンサート】
出演:中島諒(sax)、鐵百合奈(pf)、山下一史指揮藝大フィルハーモニア
日時:2013年7月4日(木曜) 11:00開演(10:30開場)
会場:東京藝術大学奏楽堂
プログラム:
イダ・ゴトコフスキー「サクソフォン協奏曲」
P.チャイコフスキー「ピアノ協奏曲 第1番」
詳細は下記リンクから:
http://www.geidai.ac.jp/facilities/sogakudou/info/h25_morning_14_01.html
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