2013/06/22

小倉氏他参加のおさらい会を拝聴

TSQの小倉氏に誘われて、私的な"おさらい会"に伺った。受験準備のための発表の機会だそうで、公開のおさらい会だと聞いていたのだが、フリーで聴きに来ていたのは自分だけだった(苦笑)。講評の先生として呼ばれていた伊藤あさぎさんの横になぜか座り、三人分の演奏を拝聴することとなった。なんだか聴いている方が緊張したなあ…。

J.S.Bach - Partita No.2(高溝ゆいな)
E.Denisov - Sonata Mov.1,2(小倉大志&大嶋千暁)
吉松隆 - Fuzzy Bird Sonata(小倉大志&大嶋千暁)
D.Bedard - Fantaisie(佐藤朱音&大嶋千暁)
J.Ibert - Concertino da Camera(佐藤朱音&大嶋千暁)

こういったおさらい会を聴くのは面白い。普段の演奏活動の過程でのプレゼンテーションであるわけだからたまに幾分不完全な演奏も出てくるし、たくさんの演奏者を聴くことができるし、たまに同じ曲が演奏されるとその中での聴き比べができるし、会場が響かなければ生の音がそのまま飛んでくるし…と、いわゆるソロリサイタルとは違う要素が幾つもある。そのためか、いくら聴き続けても飽きることがない。

今日は三人の演奏家を聴いたのだが、どれもすばらしく、それぞれが個性的な演奏を披露していてとても面白かった。バックグラウンドも様々で、直近で何を目指していくかも様々。そのなかでいかに魅力的な演奏を創り出していくか、というのはなかなか難しくも、しかし得がたい経験なのだろう。

演奏のあとは、来ていたメンバー全員でディスカッション。今日の演奏について演奏者も聴き手も、一人ずつ演奏者に対して講評・感想を述べる時間を取った(さすが、伊藤あさぎさんの言葉は光っていたなあ…)。演奏して先生から講評もらって打ち上げして終わり、ではなく、こういった参加者間でのシラフでのコミュニケーションの時間を取ることは、実はとても重要なのではないかなと思った。日本の音大ではあまりそういった機会はないそうだが。あわよくば、文字に起こすとさらに頭の中が整理され、意見を言いやすい。

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