Vincent Daoudの名前を覚えているだろうか。2008年の第2回ジャン=マリー・ロンデックス国際コンクール(詳しくはこちら)でテナーサックス一本で戦い、見事第5位入賞を果たしたフランスの奏者である。現在、スイスのローザンヌにあるエコール・ソシアル・ドゥ・ミュージックで教鞭をとる。
彼の公式と思われるYouTubeアカウントに、つい最近アントン・ヴェーベルン「四重奏曲作品22」がアップロードされているのを発見した。ちなみに音だけ。
第1楽章:http://www.youtube.com/watch?v=4LLJAmyJWgs
第2楽章:http://www.youtube.com/watch?v=xkSaYXKZZhw
なかなか良い演奏だなと思うが、いかがだろうか。ぱっと聴いてここに感動する、という曲ではないが、このアンサンブルの精密さを感じ取っていただきたい。
ところで、ヴェーベルンの「四重奏曲」は、優れた録音が多いのがありがたい。「標準」とも言えるグラモフォンのドゥラングル氏参加盤、クリステル・ヨンソン氏の盤(Nytorp)、ミーハ・ロギーナ氏の盤(CREC)、ヴァンサン・ダヴィッド氏の盤(aeon)といった現代の奏者の盤から、面白いところではリチャード・ストルツマン、ピーター・ゼルキンが参加した盤(RCA、サクソフォンはMartin Krystall)や、William Ulyate氏(ダールの協奏曲・改訂版の献呈先)が参加した盤といったものまで、意外とラインナップが多いものだ。
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