練習時はこれまでiriver clix2の内蔵モノラルマイクを利用して録音していたが、それなりにきちんと使える(例えばサクソフォーン協会の録音審査用とか)レコーダーが欲しいと思い、いくつか候補を挙げて探していた。とは言っても、プロフェッショナル用途で必要であるというわけではなく、ウン十万円の超高音質ナントカみたいなものは必要ないとも思っていたため、どの辺を落としどころにするかが悩みの種であった。
結局購入したのがZOOM H1というリニアPCMレコーダー。なにがすごいって、Amazonあたりで9000円ちょっとというその安い価格である。多くのリニアPCMレコーダーが20000円台からという中で、最初はこんな価格でマトモに録れるのか?とも思ったのだが、各所で聴くことのできるサンプルやデモを聴いて、これならいけるかもと思い購入に踏み切った。
第一印象は、写真のとおりにとにかく小さいということ。外装の箱もかなり小さくて驚いたのだが、本体の小ささの印象はさらに強い。長さが14センチ未満。もちろん非常に軽い。マイクは華奢に見えるが、きちんとガードが付いており安心感がある。実際に録音してみた印象はというと…サクソフォン四重奏を録ってみたのだが、LR分離がやや弱いものの(これはしょうがない)、まんべんなく高音域から低音域まで録れており、十分使えると思えた。おそらく、クラシックの室内楽にはかなりマッチするのではないかな。eneloopを使って利用しているが、電池の持ちも、それなりに良い。
不満点をいちおう書いておくが、「側面のボタンが安っぽく押しづらい」「風切音が入る:ローカットもあまり効き目なし」「液晶の表示速度が遅い」以外は満足である。つまり、基本機能としてはほとんど問題ないのだ。
リニアPCMレコーダーの世界では、廉価版だがそれなりの性能を持つものが少しずつ登場しつつあるようだZOOM H1はその草分け的存在だと思うが、近日中に発売予定となっているTASCAM DR-05も同じコンセプトに基づく製品で、今後ますます廉価版のラインナップが充実してくることが予想される。例えば、普段の練習にはZOOM H1かDR-05、きちんと録りたい時にはZOOM Handy Recorder H4nとかTASCAM DR-100とRODE NT5マイクあたりを組み合わせて使う、というような状況に応じたソリューションが流行るだろう。
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