
録音状態が比較的良く、演奏も一級品。ヴィブラートを取り去った長い伸ばしの音の取り扱いが、時折非常に魅力的に聴こえることもあり、不自然に感じてしまうこともあり…。音色が美しい。純水のような雑味を取り払った音で、4本とも全音域に渡って良くコントロールされている。20トラック77分とだいぶ長いのだが、まったく飽きることなく聴き続けることができる。
曲の構成も面白い。順番に、1,2,3,4,5,13,14,7,8,10,6,9,11,15,12,16(Rectus),16(Inversus),19と並び、19の未完部分を宙に解き放ったあと、最後にコラール"我、悩みの極みにありて BWV641"が演奏される。17は、CDの都合上収録不可能であったとのこと。ちょっと残念だなあ。16の鏡像フーガをちゃんと上下分収録しているのは嬉しかった。
たまに夢想するのだけれど…60歳か70歳か超えてこれ以上四重奏を続けられなくなってきたら、全曲「フーガの技法」の演奏会とかやっても許されるかなあ(笑)。で、最後に未完のフーガ"Contrapunktus XIX"をやって、B-A-C-Hを含めた3つの主題を途中まで展開したその舞台上で解散するのだ。わはは。
プロモーション用の動画はこちら。一見すると「ハーパンでレコーディングに臨むジャズ吹きのおっちゃん達」といった風貌だが、飛び出す音楽は崇高にして高潔。
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