2010/09/01

ルソー氏の新譜

ユージン・ルソー Eugene Rousseau氏と言えばアメリカを代表するサクソフォン奏者のひとりとして名高いが、80才近くなった今でも積極的な演奏活動を展開しているそうだ。その様子は、YouTubeなどでも伝わってきたが(→こちら。わりと最近の演奏姿で、しかも吹いているのがフェルドの「ソナタ」!)、ライヴやマスタークラス活動だけでなく今度はCDのレコーディングを行ってしまったそうだ。

詳細はこちらのページからどうぞ。

取り上げた作品は、ブラームスのクラリネットソナタ1&2と、クラリネット三重奏曲(ピアノ、クラリネット、チェロ)作品114。想像しただけでヨダレがでそうなプログラムだが、ルソー氏ならばきっと想像を超えた素敵な演奏になることだろう。クレジットカードさえあれば、上記ページから購入できるので、ぜひどうぞ。

最後に、上記リンク先の解説を簡単に訳してみよう。

このCDには、ヨハネス・ブラームスの「クラリネット・ソナタ第1番」と「第2番」、そして「トリオ作品114」が収録されている。だが、クラリネットのかわりに、ユージン・ルソー氏はサクソフォンを用いてこの作品に取り組んでいる。ルソー氏は、サクソフォンの優れた活用法の一つが、この曲を吹くことであると論じている。素晴らしく豊かな和声のパレットを持ち、音が分厚く織り込まれたブラームス作品のスコアは、ロマン的な語法もあいまって、サクソフォンに非常にマッチすると、ルソー氏は言う。またルソー氏は、この曲へ取り組むことはサクソフォン奏者にとって非常にチャレンジングなことであると言っている。低音においてもごく小音量で演奏するスキル、また音域の上限についても拡張が必要である…大変難しいが、この音楽の素晴らしさを考えると、努力する価値というものは必ずあるだろう。共演のピアニストは、Jaromir Klepac、チェリストはMichal Kankaである。

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