長い人生の中では、良いこともたくさんあれば、つまずきそうになることや、不安になること、悩んでもどうしようもないこと、悔しいことも、良いことと同じくらいあるものだ。人生ってそういうものだよなあ。あ。別に仕事でミスしたとかじゃありませんので。
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様々な民族音楽とサクソフォンの相性について考えている。新興の楽器であるサクソフォンは、ご存じのとおり「クラシカルな」レパートリーを持っていないため、常に演奏作品の不足に悩まされている。それを補うために、各種ジャンルの曲をアレンジして演奏することも多々あるのだが、その中でもっともしっくりくるのが、西洋の民族音楽をアレンジした演奏だ。
西洋の民族音楽という大ざっぱな括りも、我ながらどうかと思うが、例えばケルト音楽。たぶん皆さんもリバーダンスで使われるソプラノサクソフォンの音色や、ジェラルド・マクリスタル Gerard McChrystal氏のCD「meeting point」に収録されているディヴ・ヒース「ケルト」の響きなどは、不思議なほどに受け入れやすいものだ。
New Art Saxophone Quartetの「Songs and Dances(enja)」を初めて聴いた時のショックについても思い出した。初めて聴いた時には、レパートリーがヨーロッパの民族音楽ばかりだということのみならず、サクソフォン四重奏のアルバムとして驚異的な完成度を誇ることにも大変驚いたのだ。ピッチや音程を微妙にずらしながら、エッジの効いたリズムを交え、まるでバグパイプのような音がスピーカーから聴こえたときは、今後サクソフォンの進むべき方向は、民族音楽なのではないか?と思ってしまったほど。
マイケル・ナイマンが、自作の中でサクソフォンを取り上げている時の、曲想へのマッチも興味深い。ご存じのとおり、ナイマンはルーマニアの民族音楽を研究した経験があり、自作のメロディのなかには明らかにその影響を受けているものが見受けられる(「英国式庭園殺人事件」のサウンドトラックなど…)。
これら、サクソフォン on 民族音楽の際にもっともしっくりくるのが、直管であるソプラノ・サクソフォンの音だということも、さらに興味をひく。そういえばバロック音楽のトランスクリプションにおいて大活躍するのもソプラノサクソフォンではないか。ソプラノサックスが持つ、ほかのサクソフォンファミリと比した時に目立つより粗野な要素が、クラシックに留まらない他ジャンルへの適応能力を押し拡げているということなのだろうか。
2 件のコメント:
お久しぶりです。門馬です。
実は私の師匠ジュリアン・プティも、クレズマー音楽のトリオで演奏活動してるんですよ!
やっぱりソプラノサックスと民族音楽は相性いいですよね~。
Youtubeの動画もあるので、よかったら見てみてくださいね!笑
http://www.youtube.com/watch?v=C7ppCi7HdYI
> ミチコさん
おおお!コメントありがとうございます。
Quatuor carre meleでしたっけ?Julien Petit氏の参加している四重奏団も、民族音楽的なアルバム出してたような記憶がありますが、まさかこんなトリオでも活動されているとは…。
YouTubeのご紹介ありがとうございます!これはすごい!そのうち、記事で紹介させていただきます!
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