2009/07/09

キャトル・ロゾーのアレンジ曲集

キャトル・ロゾーのCDというのは、実はけっこうな数が発売されたらしいのだが、私は殆ど持っていない。なぜなら、私がサックスのCDを買い始めたころには、既に多くが絶版になっていたからである。きちんと買うことができたのは、ブレーン・ミュージックから発売された「25年の軌跡」(まぎれもない名盤!)と、あと東芝EMIから発売されていた四重奏曲集くらいだろうか。

この「Quatre Roseaux Saxophone Ensemble - Scarlatti/Menselssohn/Debussy/Albeniz(Musik Hafen NHCD-02)」は、1991年に発売されたCDで、キャトル・ロゾーがアレンジものを取り上げたCDである。もちろんリアルタイムで買うことはできなかったのだが、昨年たまたまオークションに出ているのを見つけて、おお!と思って買ったものだ。

D.スカルラッティ/G.ピエルネ編 - 3つの小品
F.メンデルスゾーン/伊藤康英編 - プレリュードとフーガ
C.ドビュッシー/中村均一編 - ベルガマスク組曲
I.アルベニス/M.ミュール編 - コルドバ、カディス、セヴィリャ

何といっても、編曲がいちいちツボである。様々な団体がオハコとしている(していた)曲を、キャトル・ロゾーがまとめて演奏してしまった、というところに面白みを感じる。スカルラッティの「3つの小品」といえばデファイエSQだし、メンデルスゾーンの「プレリュードとフーガ」といえばトルヴェールQだし、ベルガマスクといえばもちろんアルモSQだし、アルベニスといえばミュールQだし…というところ。

いずれもサクソフォン四重奏のために書かれた名アレンジ揃いであり、聴いていてとても楽しい。キャトル・ロゾーの演奏は、技術的には、当時売り出し中であったトルヴェールやアルモ、そして「巨人」デファイエQらには一歩譲る部分もあるものの、とても「味」のある演奏だと感じた。冨岡氏のソプラノ…スカルラッティの第3楽章で聴かせる、懐かしい響きはどうだろう!まるで、そこだけどこか遠い場所から運んできたかのようだ。「プレリュードとフーガ」も、個人的にはトルヴェールの演奏よりも好みだなあ!フーガのインタラプトの部分の直前の和音に、ぞくぞくしてしまう。

収録時間も短めで、アルバムとしてはやや小振り。気兼ねなく聴けて、なんだかずーっと部屋でかけておきたいCD。

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