2008/01/05

藝大ブラスの醍醐味・蘇るサウンド

新年早々、凄いものを聴いてしまった…。東京藝術大学奏楽堂での藝大ブラス。ブラス、っていうか、吹奏楽ですが。

2008/1/5 17:00開演
東京藝術大学奏楽堂
・R.ワーグナー/木村吉宏編「"ニュルンベルクのマイスタージンガー"より第一幕への前奏曲」
・G.ホルスト「吹奏楽のための第二組曲」
・O.レスピーギ/木村吉宏編「交響詩"ローマの松"」
~アンコール~
・忘れた
・J.シュトラウス「ラデツキー行進曲」

とりあえず、出演者がなかなか凄かったので、名前をリストアップしてみよう(50音順・敬称略)。すでに重鎮となられたソリストや在京オケの主席に加え、現役芸大生・OBが混在するという、絶対に他では聴くことのできない超豪華メンバーによる吹奏楽である。

指揮:三石精一
フルート:青木明、一木瑛美、植村泰一、笠井真由美、金昌国、鶴田洋子、都筑麻美、羽鳥美紗紀
オーボエ:小畑善昭、早乙女潤、相樂香織、関美矢子、濱野詩帆、宮村和宏、山本洋一
クラリネット:荒木こずえ、磯部周平、伊藤めぐみ、近藤千花子、相良麻衣子、重松希巳江、島田幸輝、島田優香、鈴木良昭、田中明日香、千葉直師、塚本啓理、十亀正司、中島みどり、篠崎由紀、三界秀実、村井祐児、山口真由、山本正治、吉岡奏絵、渡邊一毅
バスーン:上野実加、高橋幸世、徳丸真理、三好彩、望月理江
サクソフォン:池上政人、石渡悠史、伊藤あさぎ、田村哲、冨岡和男、中村伸夫、服部吉之、細川紘希
ホルン:岸上穣、世川望、田島小春、二宮聡美、松浦謙、溝根伸吾、三村総撤、森雅彦、守屋光三、山内研自、若林寛子、和田治夫
トランペット:秋宗章太、阿部一樹、奥田敏雄、北村源三、熊代[示右]子、坂井俊博、内藤知裕、西島祐子、畑直樹、葉室晃、原田照久、山口進一郎
トロンボーン:秋山鴻市、池上亘、伊藤清、今村岳志、越智大輔、香川慎二(梶原彰人)、古賀光、佐藤敬一郎、山口隼士
ユーフォニアム:大山智、小林敦、齋藤亜由美、三宅孝典
テューバ:稲川榮一、近藤陽一、高見朋広、中島啓、守屋陽介
パーカッション:杉山千恵子、竹内将也、中川航介、平尾信幸、和田光世
コントラバス:酒井美穂、永田由貴、橋本慎一、吉田聖也
ハープ:中山京、邊見美帆子
ピアノ:渡邊健二
チェレスタ:山本清香
オルガン:廣野嗣雄

…ふう、疲れた。人名って入力するの大変。

まあとにかく、リストを見ていただければお判りの通りの、ものすごいメンツ。最初に、フルートの金氏による藝大器楽科の歴史紹介のようなものがあったのだが、過去に器楽演奏の発展を支え、今ではすでに一線を退いたプレイヤーから、藝大のまだ一年生になったばかりの演奏者までが、このコンサートにメンバーとして乗っているのだ。まさに藝大の器楽の歴史、いや、日本の器楽の歴史そのものである。

演奏は、豪華絢爛の極み。細かいアンサンブル精度なんてことを気に留める暇もなく、音楽のうねりに飲み込まれた2時間。今宵の演奏会を聴くことができて、本当に幸せだった!

「マイスタージンガー」「第二組曲」も素晴らしいサウンドに溺れたが、メインの「ローマの松」の圧巻であること。各ソリスト陣の極上のソロ(クラリネットの山本氏による、ジャニコロのソロは涙出ました)最後は、未曾有の強奏。オルガンも交えたその分厚い響きは、奏楽堂ホールをぶち破って、外へとはち切れそうなほどだった。

(おまけ)

藝大3号館サックス部屋。楽器、ピアノ、机、椅子、楽譜、コンポ、そのほかいろいろが散乱し、サックス科の学生が集う「部室みたいなところ(田村さん談)」だそうだ。我々にとっての、文サ3階ロビーってとこかな…あ、きちんと掲載許可は取ってあります(^^;どうもお邪魔いたしました&失礼いたしました。

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