エレクトリック・カンパニー Electric Kompanyは、ニューヨークを拠点に活躍するギター+ベース+キーボード+ドラムスという編成のロック・グループ。この編成へ作品をアレンジ、または新作を若手の作曲家に委嘱し、初演を繰り返しているという。普通のロック・グループと少し毛色が違った面白い団体だ。
一方ヤコブ=テル・フェルドハウス Jacob ter Veldhuisの「Grab It!」は、こちらのブログをご覧の方ならば、まあ名前くらいは聞いたことがあるであろう(笑)、テナーサックスとゲットブラスター(テープ)のためのソロ作品。個人的には、最も優れたテナーサクソフォン独奏のための作品の一つだと考えている。ちなみにこんな感じの曲。
で、もともとはテナーサックスのための曲である「Grab It!」を、エレクトリック・カンパニーの編成に改作したバージョンが存在するのだ。しかも、なんと同グループのウェブサイト上でフルバージョンが聴ける!のです。リンクは、以下。
http://www.electrickompany.com/mp3s.htm
もともとカッコイイ「Grab It!」が、さらにパワーアップ。大胆にも、原曲では控えめなコードを前面に押し出して、かなり聴き応えある仕上がりとなっている。オリジナルバージョンとは甲乙つけがたいが、やっぱりオリジナルのStudy Track5からの部分で突然伴奏がつくことのインパクトこそ、面白いと思うのだ。常に厚いエレクトリック・カンパニー・バージョンの響きは、個人的には最後まで聴くとやや胃がもたれてしまうかな。
エレクトリック・カンパニーは、その他のフェルドハウス作品も積極的に取り上げており、YouTubeでもその演奏の一部を観ることができる。作品は、フェルドハウス氏が作曲した"反戦歌"である「The White Flag」。
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