ソリストとして、オーケストラプレイヤーとして、また元ボルドー音楽院サクソフォン科教授としても有名な、ジャン=マリー・ロンデックス Jean-Marie Londeix氏。ちょっとクラシックサックスに興味がある方ならば、一度は名前を聞いたことがあるのではないだろうか。
この度、そのロンデックス氏の4枚組秘蔵音源集、などというものがMDGから発売されるらしいのだ!正式タイトルは「Jean-Marie Londeix - Portrait(MDG 642 1416-2)」で、曲目リストは、以下のとおり(HMVからのコピペ)。
・Murgier: Concerto
・Constant: Concertante
・Maurice: Tabelaux de Provence
・Amelier: Concertino op.125
・Bernier: Hommage a Sax
・Dubois: Concerto
・Dubois: Le Lievre et la tortue
・Dubois: Les Ecureuils
・Bauzin: Poeme op.20
・Bauzin: Sonate op.15
・Koechlin: Etudes op.188
・Desencios: Prelude, Cadence & Final
・Hindemith: Sonate
・Denisov: Sonate
・Godkovsky: Brillance
・Robert-Diessel: Cadenza
・Eychenne: Cantilene & Danse
・Alla: Polychrome
・Markovitch: Complainte & Danse
・Lacour: Divertissement
・Delvincourt: 3 Croquembouches
・Milhaud: Scaramouche
・Bernier: Capriccio
・Creston: Toccata aus der Suite op.6
・Rueff: Chanson & Passepied
・Auclert: Comme un vieux Noel
・Schmitt: Songe d Coppelius op.30-11
・Ibert: L'age d'or
・Bonneau: Caprice en forme de valse
・Debussy: Syrinx
思わず「何だってー!」と声を上げてしまった。す、すごい。一体なんだこの貴重な音源の数々は…。私もCrestから発売されたデザンクロ、ロベール、ミヨー、ダルヴァンクール辺りの音源は持っているが、ここまで派手な形で復刻されるとは、思ってもみなかった。そんなの録音してたんですかあ、というようなキラー曲から、フランスアカデミズムの潮流を汲む正統派まで(いくつかはSaxAmEで聴ける録音と同一のもののようだ)。EMIから復刻されていたCDと、ほとんど曲目がバッティングしないというのも、好感度高し。
ロンデックス氏75歳を記念したCDだそうで、MDGレーベルの大盤振る舞いに感謝。せっかくなのだから、イベールの「室内小協奏曲」やシュミット「伝説」も一緒に復刻して欲しかったが、さすがにここまで来れば、贅沢すぎる願いというものだ。クラシカル・サクソフォンの分野で、こういったスペシャルな復刻が行われることは、ごく稀なのだから、いろいろ言っているとバチが当たりますね。
録音自体が存在しない秘曲を聴けるのもありがたいし、演奏だって、少なくとも件のCrest盤を聴いた限りではロベール、デザンクロはじめ必聴モノばかりだ(と思う)。サクソフォンを学ぶ方は、ぜひ手元に置いておいて損はないディスクではないだろうか。こんな感じで、デファイエさんの録音なんかも復刻されれば良いのに。
「よーし、予約しよう」と、ちょっと調べてみたところ、HMVやTower Recordsでは4000円台、amazonで7000円台のようだ…って、その差は一体なんだ。
2 件のコメント:
これですね!
http://www.mdg.de/titel/1416.htm
うーん、すごすぎる。
それですね!MD-Gの公式サイトの告知ですね。
夢にも思わなかった復刻とは、まさにこのことでしょうか。うれしい限りです。
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