2007/05/21

嗚呼!愛すべき変態ジャケットたち・クラシックサックス編

盟友(?)rokuen氏が管理するブログ「中村区民吹奏楽団」の、過去記事「嗚呼!愛すべき変態ジャケットたち」を参考に、クラシック・サックス編を製作!少し探すだけで、rokuen氏の記事に負けず劣らずヘンテコリンなジャケットがわんさか出てきた。

さて、紹介を始める前に、rokuen氏の言葉を引用しておこう。

世の中にはジャケ買いという言葉があります。優れた、あるいは奇抜なジャケットには不思議と手にとってみたくなる(そしてあわよくば買ってみたくなる)魔力のようなものがあります…

私はジャケ買いはあまりしないのだが、文字が並んだジャケットよりも、変態ジャケットのほうが店頭で目に付くことは確か。意外にもCDの売り上げを左右する大きな要因のひとつ、なのかもしれない。

※各画像は、クリックで拡大できます。
※画像の使用許可はいつものごとく取っていないため、無断転載はご遠慮ください。問題があったら消します。

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稀代のスーパー・サクソフォニスト、ダニエル・ケンジー Daniel Kientzy氏。同時代の作曲家の作品を、積極的に紹介していく姿勢には、頭が下がるばかりです。そのケンジー氏が、ADDAレーベルに吹き込んだCDがこれ。

・Daniel Kientzy「Musiques contemporains pour saxophones(ADDA)」

サックスッテ、ニホン同時ニ吹ケルモノナノデスカ?…それだけでなく、CDを再生した途端に本当に2本のサックスの音が聴こえてくるというサプライズ付。有言実行の精神、カッコイイ!

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ケンタッキー大学ジャズ・サクソフォン科教授、マイルス・オスランド Miles Osland氏は、ソリストとしてだけでなく教育者や(クラシックの)作曲家としても、その名を馳せています。主宰するケンタッキー・メガ=サックスと共に、自作を録音したアルバムから、2題。

・Miles Osland「Comission Impossible(Sea Breeze)」

アメリカンだなあ(爆)。明らかにミッシ○ン・インポッシブ○のパクリ(オマージュ)です。右下に書かれたThe CD is self deleted in...のセリフもウケます。

・Miles Osland「Saxercize(Sea Breeze)」

ぜひクリックして細部までじっくりとご覧ください。なんとサックスから腕が生えて、筋トレしている様子を描いているというもの。エクササイズ Exercizeと、アルバムタイトルのサクササイズ Saxercizeを引っ掛けたのですね…ってなんじゃそりゃあ!

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日本を代表するサクソフォーン四重奏団の一つである、おなじみトルヴェール・クヮルテット。既存のクラシックサックスのレパートリーを打ち破るような斬新なレパートリー、そして高い技術と遊び心は、世代を問わず愛されています。

・トルヴェール・クヮルテット「トルヴェールの四季(東芝EMI)」

四季のイメージですね。この4人は、メンバーが化けているのでしょうか。ここには載せませんが、ジャケットの裏表紙も同一コンセプトながらさらにユニークです。

・トルヴェール・クヮルテット「トルヴェールの惑星(イマジン)」

メンバーの皆さんが神様のコスプレ?をしています。新井さんはやはり貫禄がありますね。ちなみにこちらのジャケットは、見開きのシンメトリ・イメージが爆笑モノ。CD自体は入手しやすいので、ぜひ手にとってご覧ください。

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オランダのサクソフォン奏者、アルノ・ボーンカンプ Arno Bornkamp氏は、さまざまなコンセプトのアルバムを積極的に発表しています。彼のソロアルバムから2つほど。

・Arno Bornkamp「Hot Sonate(Vanguard Classics)」

ファイヤー!!表情といいカメラのアングルといい、ボーンカンプ氏のソウルがひしひしと伝わってきますね。クラシックのアルバムですが、演奏もアツイです。

・「Heartbreakers(Emergo Classics)」

ボーンカンプ氏のアルバム、というよりも、作曲家ヤコブ=テル・フェルドハウス Jacob ter Veldhuis氏の作品集という位置付け。なんて妖艶なジャケットなんでしょう!しかし、このジャケット、確かに聴こえてくる音楽の内容をそのまま表現しているようで、興味深いです。O, O, O, O, Over populated!

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「おまけ」

最初に紹介したケンジー氏のミニアルバム「Une Couleur...(Nova Musica)」に収録された、デ=パブロ氏の作による協奏曲は、5種のサクソフォンを駆使した22分に及ぶ大作。そのジャケットがこちら。


ふむふむ、スポットライトに照らされた左側がデ=パブロ氏で、右側がケンジー氏ですね。暗闇の中から浮かび上がる、ちょっと不思議な感じのジャケット。

で、ちょっと試しに下半分を隠してみると…。


………。


……。


…。



…なんだか、ラブラブな感じに見えません?ハートマークの上半分みたいな(笑)。

と、最後はくだらないオチでした(中傷意図はありません)。失礼しました。

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ちなみに、rokuen氏のブログ「中村区民吹奏楽団」は、吹奏楽の未来を俯瞰する実に興味深いブログ。特に吹奏楽に関わっている方、ぜひご一読のほどを。

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