クローバー・サクソフォン・クヮルテットを聴いてきた。東京文化会館の小ホールは、なんと満員。まさに新世代の四重奏団といった感じの見通しの良いサウンドに、各人のソリスト級の技量。グラズノフの見事な消化吸収っぷりにも驚いたが、その他フランセが微笑を誘う確信犯的な音楽作りで、とても面白かった。
石毛さんの新作や、アンコールで演奏された林田さんの自作「Strange Four Colours(?うろおぼえ)」も、ジャズの影響を受けたハーモニーとリズムが、楽しかった。明日詳しく書く予定。
さて、これにてトルヴェール→雲井Q→クローバーという四重奏巡礼は終了(本当はヴィーヴも行きたかったのだが)。聴きに行きたいコンサートって、なぜか一気に集中するもので、嬉しい悲鳴とはまさにこのこと。しかも今回は、ボザ、グラズノフ、デザンクロ等のプログラムが重複するなどし、短期間で生で聴き比べられたのも面白かった。
次聴きに行くサックスのコンサートは、いつかなあ。たぶん7月のジェローム・ラランさんの演奏会かな。
コンサート前に立ち寄った渋谷のタワレコで、ドゥラングル教授の新譜「Under the Sign of the Sun(BIS CD-1357)」とアポロ四重奏団の演奏によるバーバラ・トンプソンの作品集を確保。こちらも、しっかり聴いたらまたレビューします。特にドゥラングル教授の新譜、今そのディスクを聴きながらこの記事を書いているけれど、これはかなり良いですぞ!
あと、新宿のドルチェ楽器のサックスブースで、先日の雲井雅人サックス四重奏団さんの演奏会の様子が放映されており、思いがけずあのマスランカの作品の第5楽章を今一度、観聴くことができた。コンサートの感動がみるみる蘇ってきて、感激!さすがに生で体感したときよりも幾分常識的に聴こえて(それでも鬼神のごとき壮絶さが伝わってきたが)、ようやくテーマのメロディを覚えられたのだった(笑)。
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