レスピーギの書く曲って、実際にスコアを音にしてみるとびっくりするほど豪華絢爛たる音がする。リムスキー=コルサコフに師事し、管弦楽法の後継者とまで謳われたその作曲技術は、ほんとハンパじゃないと思う。
実際に間近で聴いたことがあるのはレスピーギの書いた吹奏楽オリジナル曲である「ハンティング・タワー」だけれど、ほかの作品に比べるとものすごい音の厚み、バランスの取れたサウンドにびっくりしたものだ。いやあ、ノバホールでウチの大学の吹奏楽団からこんな音がするのか!って。やっぱりあの徹底した練習とリハーサルのおかげで、なかなか聴けないサウンドが生まれていたんだろうなあ。
話は変わりぐっと一般的になって、レスピーギの管弦楽法が結集されたオーケストラ作品といったらやっぱ「ローマ三部作」や「シバの女王ベルキス」あたりだろうか。様々な機会で取り上げられるし、ほかの管弦楽曲と比較してもずいぶんとポピュラーな地位を得ることに成功した類稀な例だと思う。
改めて聴くと、その場面描写の精密さ!交響詩的な作品て楽器法がものすごく活きるんだなあ。解説に一通り目を通してから聴くと、本当に風景が脳裏に浮かぶ。高校生の時分にはこんな聴き方なんてできなかったのに、僅かながら大学で様々な音楽体験を経た年の功?で音楽の聴き方も変わってきたという事か。
…と、トスカニーニ指揮NBC響「ローマ三部作」の演奏を聴きながら、昨日はそんなことを考えていました。後輩たちは夏のコンクールに「ローマの祭」で出るようだ。がんばってください。
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