開催は1969年の12月、会場はシカゴ。実はこの1年後にも同じシカゴで第2回サクソフォーンコングレスがひらかれている。今でこそ規模が大きくなった世界サクソフォーンコングレスだが、第1回はこの程度の規模だったのだ。40年でのサクソフォン界の拡がりを実感できることだろう。元のデータは、J.Murphy氏の調査資料から引用させていただいた。
Jean-Marie Londeix:
Bauzin, Pierre-Philippe - Esquisse II
Charpentier, Jacques - Govambodi II
Dubois, Pierre-Max - Le Lievre et la Tortue
Koechlin, Charles - Etudes 2 & 3
そもそもコングレス開催の発案者はたしか、ロンデックス氏だった、という話を聞いたことがある。シャルパンティエの「ガバンボディ2」、デュボワの「ウサギとカメ」、ケックランの「練習曲」か。いったいどんな音がしていたんだろう。
Daniel Deffayet:
Boutry, Roger - Divertimento
デファイエ氏が選択したのが、ブートリーの「ディヴェルティメント」!このころから、お得意のレパートリーであったのだろう。
Chicago Saxophone Quartet (Horency, Dawson, Reilly, Kasprzyk):
Bottje, Will Gay - Quartet #1 for Saxophones
Pierne, Gabriel - Introduction et variations sur une ronde populaire
Rivier, Jean - Grave et Presto
開催地の地元で活躍していた四重奏団か。Bottjeの「四重奏曲第1番」が気になる。
Milwaukee Fine Arts Saxophone Quintet (Derosha, Ulichny, Aaron, Hibler):
Pierne, Paul - Trios Conversations
Foret, Selecien - Berceuse Celebre de Henri Reber
Clerisse, Robert - Introduction et Scherzo
うーん、聞いたことのない団体だ。アメリカのほうでは有名なのだろうか?
Paul Brodie:
Lantier, Pierre - Euskaldunak
Mather, Bruce - Elegy
ロンデックス氏とともに、コングレスの立ち上げに携わったのが、このブロディ氏。
Frederick Hemke:
Dahl, Ingolf - Concerto
Eugene Rousseau:
Heiden, Bernhard - Solo
Cecil Leeson:
Weinberger, Jaromir - Concerto
ヘムケ氏、ルソー氏、そしてリースン氏。確かに、当時のアメリカを代表するサクソフォン奏者が集結した、という感じだ。それぞれが、まさに十八番を携えて臨んだことが伺える。
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