2007/06/30

「Music Tomorrow 2007」予習

集中講義の「文化論特講I」絡みで聴きに行く予定の、Music Tomorrow 2007のプログラムから、ブルーノ・マントヴァーニ Bruno Mantovaniの「タイム・ストレッチ Time Stretch」と、パスカル・デュサパン Pascal Dusapin「エグゼオ Exeo」を予習中。

マントヴァーニの作品「タイム・ストレッチ」それ自体のレコーディングは存在しないようだ。しかしカルロ・ジェズアルドの5声のためのマドリガル第5巻から「S'io non miro non moro」を下敷きに構成した作品だ、との情報を知ったので、そのマドリガルをリピートで聴いて頭に刷り込んでいる。「タイム・ストレッチ」というタイトルから連想して、きっとこのマドリガルの主題を覚えておけば、時間軸方向変形後のフレーズも掴めるかなあ、というような淡い期待をしている。

「エグゼオ」の方は、リピートで何回か聴いてみたのだが…何かつまらない。リゲティの「アトモスフェール」やクセナキスの「ペルセポリス」あたりを、弦楽と管の響きだけで表現しようとしたような曲で、何かを水で薄めたような感じ。大きな起伏もなく13分間が終わってしまう。録音のせいもあるのだろうか、実際にホールに行ったときに、管楽器の色彩をもう少し感じられれば、退屈せずに聴けるかなあ。

金子仁美さんの作品、新実徳英さんの作品は、どんな音楽なんだろうか。

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