英語圏で、おそらくもっとも活発なサクソフォン関連のサイトのひとつとして、「Sax on the Web」が挙げられるだろう。特に同サイトの「フォーラム」では、軽い雑談からかなりマニアックな話題まで、驚くほどの量の投稿がなされている。英語であることを我慢すれば、かなり使えるウェブサイトであることは、間違いがない。
クラシカルサクソフォーンに関するスレッドを集めたカテゴリは、こちら(→http://forum.saxontheweb.net/forumdisplay.php?f=72)。最新の投稿順に上から表示され、スレッドタイトルをクリックすると内容を読むことができる…というのは某SNSのコミュニティと同じ。ちょっといじっていれば、すぐに慣れてくる。
話されている内容の濃さは特筆すべきもので、「rui noda mai recording」「Jacob ter Veldhuis」「New Recentry Work for Tenor Saxophone」「Vandoren A28」「Minimalism」…タイトルだけ読んだだけでは内容が少々わかりづらいが(世界共通のことらしい…)、中では何気に高レベルかつマニアックな会話が繰り広げられていて、驚かされるのだ。ナントカ大学のサクソフォン科教授や、プロフェッショナル奏者のレスもたまにあり、彼らの発言内容も興味深いことこの上ない。
例えば、「Sequenza IXb」のエディションの話題。実は、ジョン・ハールが監修したものと、イワン・ロスが監修したものの二つのバージョンがある、という示唆。どこからどこまでが正しい情報か、ということはイマイチ判りかねるが、調査のきっかけにはなるのだろう。
例えば、ラッシャー派の人たちと世界サクソフォンコングレスという話題。意外にも、アメリカではこの話題は一般的であるようだ。途中からやや話題が逸れたりするものの…。
ほかにも、面白いスレッドがたくさんある。お時間があるときのご一読をオススメしたい。
日本では、こういったコミュニティはなさそうだなあ。某SNS内のサックスコミュニティも、上記のフォーラムカテゴリと比較すると、取り上げられる話題はヘンなものばかりだし。多人数が参加するオンライン・フォーラムは、サックスの話題を醸成する場として良いものであるとも思うのだが、なかなか濃い話題を話し合える場所、というのは日本語圏には今のところないようで。
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