2014年はまさにコンクール・イヤー。開催まで1週間を切った管打楽器コンクールやディナンのコンクール、ISSACなど、わくわくしているところだ。
気が早いが、2015年のコンクールの話。2006年から毎年ドイツ・デュッセルドルフで開かれているInternationalen Aeolus Bläserwettbewerbこと「The Aeolus
International Competition for Wind Instruments」が、2015年9月に第10回を迎える。
このコンクールが面白いのは「All prizes will be awarded for the competition as a whole rather than for each instrument.」…つまり、他楽器同士が同じ土俵で戦う点だ。だから、表彰台すべてがサクソフォンで埋まる可能性もあれば、サクソフォンが入賞できない可能性もある、ということ。サクソフォンは、これまで2006年の第1回、2009年の第4回、2012年の第7回に入っており、コリュン・アサトリヤン氏や、ニキータ・ツィミン氏、ヨナタン・ラウティオラ氏、エヴァ・バルタ氏といった、錚々たる面々が入賞している。
第1回(2006年)
First Prize Winner
Koryun Asatryan Saxophone
Prize Winner
Ulrike Jakobs Bassoon
Philipp Tutzer Bassoon
Special Prize for the best interpretation of contemporary music
Koryun Asatryan Saxophone
第4回(2009年)
First Prize Winner
Nikita Zimin Saxophone
Prize Winner
Joonatan Rautiola Saxophone
Special Prize for the best interpretation of contemporary music
Joonatan Rautiola Saxophone
第7回(2012年)
First Prize Winner
Theo Plath Bassoon
Prize Winner
Ivan Kobilskiy Oboe
Prize Winner
Bartlomiej Dus Saxophone
Special Prize for the best interpretation of contemporary music
Eva Barthas Saxophone
2015年のコンクールでは、再びサクソフォンが含まれることとなり、オーボエ奏者、バスーン奏者とともに入賞を競う。日本ではあまり知られていないコンクールではあるが、日本からもぜひ多くの演奏者が参加してくれると良いな、と思っている。
参加要項はすでに発表されており、下記よりダウンロード・閲覧可能である。気になる方は覗いてみてはいかがだろうか。
http://www.aeoluswettbewerb.de/fileadmin/pdf/hgb_aeolus_programm_engl_2015.pdf
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