第4回ジャン=マリー・ロンデックス国際サクソフォンコンクール The 4th Jean-Marie Londeix International Saxophone Competitionの一次予選における、参加者の無伴奏現代作品の選択割合をグラフにしてみた。ボルドー産で、今や無伴奏現代作品の定番であるクリスチャン・ロバ Christian Lauba氏の作品を中心に、先鋭的作品が並ぶ…と、15年前ならそう言ったかもしれないが、もはや「バラフォン Balafon」「ジャングル Jungle」あたりは"古典"と呼んでも差し支えないほどに、世界中で演奏されまくっている。それを裏付けるような、この「バラフォン」「ジャングル」への偏り具合である。
「バラフォン」「ジャングル」が筆頭に来ることは予想できていたが、次に何が来るのかわからなかった。なんとBalafon2こと「XYL」が!曲全体の構成感やアピール度など、人気が出る理由は分からなくもない。「フラメンコ Flamenco」も、今回のYouTube動画で初めて聴いたが、良い曲ですよね。そういえば、クリスチャン・ロバ氏は一次予選の動画をずいぶんと観ているようで、気に入った演奏?についてはロバ氏自身のFacebookのウォールからYouTubeへのリンクを張っている。なかなか面白い。
こういった場で比較的新しい作品を取り上げてしまう参加者の冒険心のようなものには、恐れ入る。そういった挑戦には個人的に心からの拍手を送りたい。ここまでに、未だ聴いたことのないクリスチャン・ロバ「Arak」や、ティエリー・アラ Thierry Allaの「Discoidal」も気になっている。
以下、文字情報として内容をベタ貼りしておく。Unknownとなっているのは、プログラム冊子の無伴奏現代作品の欄に、なぜかカルク=エラートの楽章名が書いてあったため、わからなかったもの。
Lauba/Balafon.......18
Lauba/Jungle........14
Lauba/XYL............8
Lauba/Flamenco.......7
Lauba/Tadj...........6
Havel/Oxyton.........3
Lauba/Steady Study...2
Unknown..............2
Alla/Discoidal.......1
Lauba/Arak...........1
Lauba/Bebop..........1
Lauba/Hard too Hard..1
Lauba/Kabuki.........1
Lauba/Savane.........1
Lauba/Vir............1
さて、一次予選は明日までとなり、セミファイナリスト(一次予選通過者)の発表も明日に予定されている。果たして誰が通過するのか…興味津々だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿