ルチアーノ・ベリオの作品にサクソフォン四重奏、クラリネット四重奏、8人の声楽アンサンブルのための「カンティクム・ノヴィッシミ・テスタメンティ」という秘曲がある。日本初演は、佐藤淳一さんによって行われた。佐藤さんが東京藝術大学大学院の博士課程に在籍していた折、博士論文のテーマ「ルチアーノ・ベリオ論-注釈技法の研究とその起源を巡って-」に絡めて、2011年度博士学位審査演奏会で取り上げたのだ。
この学位審査演奏会についてはご案内を頂いていたが、仕事が忙しく伺えず、悔しい思いをした記憶がある。ふとそのことを思い出し、何気なくGoogleで検索したところ、その演奏の模様がVimeoにアップされているのを発見したのだ。まさか公に観られる状態でアップされているとは知らず、驚いた。サクソフォンは、佐藤さんのほか、加藤里志、田中麻樹子、大石将紀各氏という布陣。指揮はなんと安良岡章夫氏である。
25分近い作品だが、最初から最後まで高い集中力!あまりに素晴らしい演奏で、録画とはいえ感動してしまった。ぜひご覧頂きたい。久々に佐藤さんの論文を読みたくなった。
下記リンクからどうぞ:
http://vimeo.com/channels/474953/53573963
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