実家で、1914年の東京がどんな様子だったか…というドキュメンタリー@Eテレを観ていたら、突然、湯山昭「マリンバとアルトサクソフォンのためのディヴェルティメント」が流れてびっくり。
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クラシック・サクソフォン関連の論文の探し方について、ちょっと前に某氏から教えてもらったので、自分用のメモとして残しておく。海外の大学のサクソフォン専攻の学生の論文は、様々な情報が体系的に掲載されているという意味で有用である。これまでは、Google検索で調べて出てくるものを引っかけていたのだが、これでは論文だけではなくて他のウェブやブログの情報も出てきてしまう。
で、論文に絞った探し方だが、コロンブスの卵的というか、Google Scholar(Googleの論文検索専用のサイト)を使えば良いのだ。「なーんだ」と思われるかもしれないが、いや確かに私も実にうっかりしていたなあ、と。
http://scholar.google.co.jp/
ここで検索できる論文は、Overviewしか読めないものもあるが、全文が読めるものも少なくない。
例えば、先日のデクリュックのソナタの件。「ところで…不勉強で申し訳ないんですが、アルトサクソフォン版が先、ヴィオラ版が後からできたんでしたっけ(逆でしたっけ)。」などと書いたが、Google Scholarで「saxophone decruck」と調べたところ、「REDISCOVERING FERNANDE DECRUCK’S SONATE EN UT# POUR SAXOPHONE ALTO (OU ALTO) ET ORCHESTRE: A PERFORMANCE ANALYSIS」という論文が出てきた。この論文は、ノーステキサス大学のJoren Cain氏が書いており、全文を参照可能である。この論文を読んでいくと、「作品自体はマルセル・ミュールに献呈されながらも(つまりサクソフォンのために書かれた)、楽章や部分によっては明らかにヴィオラパートがサクソフォンに先立って着想されたのだろう」という説明が譜例・解説付きで掲載されている。今後もしデュクリュックの「ソナタ」のヴィオラ版について聞かれたら、引用元を挙げてこのように説明すれば良いのである。
…とまあ、いろいろと読んでじっくり探していくと一年かかっても読み切れないほどの分量の情報を探し出すことができるだろう。ぱっと10分ほどで次のようなキーワードで検索してみたのだが、出てくる論文の面白いこと。ぜひいろんなワードで試して頂きたい。「franck saxophone sonata(ヴァイオリン編曲の話題)」「germany saxophone」「hemke sinta rousseau」「albright saxophone」「debussy saxophone sonata(チェロソナタの編曲の話題)」「denisov saxophone」
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