パリ国立高等音楽院では先輩・後輩にあたる(厳密にいうと少し違うかもしれないのだが)伊藤あさぎさんと井上ハルカさん。おふたりとも今週末に演奏会を控えているとのことで、ご案内したい。
まずは井上ハルカさん。愛媛県八幡浜市出身のサクソフォン奏者。ESA音楽学院を卒業後、フランスのリヨン音楽院に入学し、ジャン=ドニ・ミシャ氏に師事。リヨン音楽院を特別賞を得て卒業後、2011年にパリ国立高等音楽院に入学し、現在クロード・ドゥラングル氏に師事。昨年第1課程を卒業し、引き続き第2課程で研鑽をつまれている。
「世界周遊」を謳ってはいるが、何気にハードな作品(しかも名作ばかり!)も含まれており、聴き応えがあると思う。個人的オススメは、クリスチャン・ロバ「バラフォン2」とウィリアム・オルブライト「ソナタ」だが、例えば「コル・ニドライ」などでどんな歌いまわしを見せてくれるのかなど、気になるポイントは多い。まだソロでの演奏をきちんと聴いたことがないので、いつかぜひ東京で演奏会を開いてほしいところ。
【井上ハルカ サクソフォンリサイタルVol.2 -世界周遊-】
出演:井上ハルカ(sax)、安田結衣子(pf)
日時:2013年3月16日(土)開場18:00 開演18:30
会場:大阪市東成区民センター・小ホール(地下鉄千日前線・今里線「今里」駅下車、徒歩3分)
入場料:前売り1,000円 学生(小学生以上)500円 当日1500円
プログラム:
B.バルトーク - ルーマニア民族舞曲
C.ロバ - Xyl(バラフォン2)
W.オルブライト - ソナタ
B.ブリテン - オヴィディウスによる6つの変容
M.ブルッフ - コル・ニドライ
E.シュルホフ - ホット・ソナタ
チケット・お問い合わせ:
harukainoue.contact@gmail.com
そして伊藤あさぎさん。大阪出身のサクソフォン奏者。東京芸術大学にて学士号・修士号を取得し、2009年から渡仏。パリ国立高等音楽院の第2課程にてクロード・ドゥラングル氏に師事。昨年完全帰国されて以降各所でご活躍である。
今回、初のリサイタルということでプログラム・共演者など気合入りまくり!という趣。ピアノは名手佐野隆哉氏、エレクトロニクスはいまや引っ張りダコの有馬純寿氏である。坂田直樹氏の「Missing link(サクソフォンとエレクトロニクスのための作品)」は、あさぎさん曰く「とても面白い作品」に仕上がったとのこと。あの透明感のある音色・音楽性で語られるデクリュックの演奏も、楽しみにしているところ。
【伊藤あさぎ サクソフォンリサイタル】
出演:伊藤あさぎ(sax)、佐野隆哉(pf)、有馬純寿(electro)
日時:2013年3月17日(日)開場13:30 開演14:00
会場:東京オペラシティ・リサイタルホール
入場料:前売り3000円、当日3500円 全席自由
プログラム:
C.サン=サーンス - 序奏とロンド・カプリツィオーソ
M.ラヴェル/D.ワルター - ソナチネ
坂田直樹 - Missing link(移植作品・世界初演)
F.シュミット - 伝説
P.ルルー - SPP
F.デクリュック - ソナタ
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