フェスのレポートの続きは後日にまわす。現在来日中のサクソフォン奏者、ダグラス・オコナー氏のリサイタルが明日に迫っているので、再度ご紹介。
クラシック・サクソフォンの世界では、第2回ジャン=マリー・ロンデックス国際コンクールで第2位を得た奏者として有名だ。その際の本選でのトマジの演奏は、非常にダイナミックなもので、当時とても感銘を受けたものだ。
こちらはクリスチャン・ロバ「ジャングル」の演奏。YouTubeのサイトにコメントでも残っているが、ロバ氏はこの動画を観て「ワークソング」をオコナー氏に献呈しようと考えたようだ。
「ワークソング」の演奏動画。昨日もフェスの会場で多くの方が堪能したと思われる同曲は、ポップスの影響下にあることが明確だが、オコナー氏はジャズを学んだ経験もあるとのことで、だからこそのあの大局的なビートを感じる演奏ができるのかなあ、などとも思った。
現在は、Naval Academy Band…いわゆる「アメリカ海軍バンド」の2大巨頭をNavy Bandとともに成す吹奏楽団のアルトサクソフォン奏者。ロンデックス国際に入賞しているのに、なぜ去年の世界サクソフォンコングレスに来なかったのかと尋ねたら、入隊直後のブートキャンプ中だったとのこと。ブートキャンプの最中は「腕立て伏せ(pushing up)ばっかりしていたよ」と笑っていた。
ということで、明日の演奏会情報。強くおすすめする次第。特に、フェスティバルで「ワークソング」を聴きそびれた方、来なければ損ですよ!バッハからコンテンポラリーまで、なかなか凄い演奏会になりそうだ。
【ダグラス・オコナー コンサート】
出演:ダグラス・オコナー(sax)、黒岩コウキ(pf)
日時:2013年3月5日(月曜)18:30開場19:00開演
会場:アクタス渋谷6Fアンナホール
料金:一般2500円、学生2000円(当日各500円増)
プログラム:
R.ムチンスキー - ソナタ
J.S.バッハ - バイオリンパルティータ2番よりシャコンヌ
W.オルブライト - ソナタ
C.ロバ - ワークソング
C.カスター - ジェリーフィッシュ(クラゲ)
S.ラフマニノフ - "チェロソナタ"よりアンダンテ
B.セコーン - グラディエント→ここから試聴できます
チケット:
yo_14th@yahoo.co.jp(松下)
同時にマスタークラスも予定されているとのこと。受講希望の方は、同じく松下さん(yo_14th@yahoo.co.jp)まで連絡を。
アメリカ・メリーランド州出身。イーストマン音楽学校を卒業後、メリーランド大学にてサクソフォンクラスの修士・博士号を取得。オークレアのウィスコンシン大学にてサクソフォンのアシスタント・ディレクターを務めたのち、海軍バンドに入隊。これまでにサクソフォンをデール・アンダーウッド、ティモシー・ロバーツ、チェン・クワン・リン、レイモン・リッカーに師事した。2008年第2回ジャン=マリー・ロンデックス国際サクソフォンコンクール第2位入賞。第15回世界サクソフォンコングレス(タイ・バンコク)にて、クリスチャン・ロバの15番目のエチュード「Worksong」を初演した。また、タイ・フィルハーモニー管弦楽団とともにBaljinder Sekhonのサクソフォーン協奏曲の世界初演を行った。これまでにソリストとして、ナショナル管弦楽団、シンフォニー・イン・C、ムジカ·ノヴァ、イーストマンジャズアンサンブル、等と共演。Red Line Saxophone Quartetのソプラノサクソフォン奏者。
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