テキサス大学のデジタル・リポジトリから、2004年にOra Paul Haarが著した論文「The influence of jazz elements on Edison Denisov's Sonata for for alto saxophone and piano」を参照可能だ。御存知の通り、アメリカの多くのサクソフォン科の学位審査は、演奏に加えて論文が非常に重要な位置を占めており、相当に気合の入った論文が出てくるものだ。
いくつかはNorth American Saxophone Allianceの論文誌に収録されているが、ネット上をさまよっていると自由に参照可能な形式で落ちていたりして、たまに見つけては内容を楽しんでいる。今回紹介するのは、下記のような内容。
Chapter 1: Influence of Jazz Upon Melody, Harmony and Rhythm
Chapter 2: General Biographical Sketch of Edison Denisov
Chapter 3: Jazz in Soviet Culture and its Influence Upon Edison Denisov
Chapter 4: An Analysis of Jazz Elements Found in the Third Movement of the Sonata for Alto Saxophone and Piano
Chapter 5: Assimilation of Jazz Elements Into Movements I & II
どうです?面白そうでしょう。特にジャズからの影響に着目したものは、寡聞にして知らなかった。デニゾフの論文はこれまでもいくつか出ていて、Joren Cainの1999年の論文や、日本語だと須々木由子さんがかなり体系的な論文を書いている。
ちなみに私の環境では、いくつかの譜例が文字化けしているのが少し残念だった。フォントが組み込まれていないんだろうな…。
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