サンジュレ「四重奏曲第一番」の録音というのはけっこう少なくて、私も2、3枚しか持っていない。実演ではプロ・アマチュア問わず何回も聴いたことがあるのに、録音が少ないのは、やっぱり尺が長い割に演奏効果が低いということもあるのかな。
サンジュレと言えば!とすぐに思い浮かぶのが、この録音。ジャン・ルデュー御大率いるサクソフォン四重奏団の、デビューアルバム「Singelee, Pierne, Pascal, Absil(Opus 91 2408-2)」。私にとってのサンジュレの演奏の録音媒体としてのスタンダード。1970年代の美的感覚でもって、同四重奏曲を演奏されており、ともすればつまらない演奏になりがちな本曲を聴く楽しさを気付かせてくれる(どうやら自分は、演奏しつくされた曲ほど、昔のスタイルの演奏を好む傾向にあるなあ)。併録されているピエルネ、パスカル、アブシルもなかなかイイです。
ああ、これにも入ってますね。New Art Saxophone Quartetの「PRIMAVERA(Ars Musici AMP 5090-2)」。こちらもデビューアルバムだなあ。ルデュー・カルテットの演奏と比較すると、こちらはぐっと現代風な演奏で、とても見通しが良く演奏されている。「長い」というこの曲の弱点部分については、なんと第4楽章をカットするという暴挙(笑)により、飽きさせない工夫が。だがしかし、カットしてしまうというのは少し考えづらいなあ。編集のミスだったりして…。
日本のカルテットもレコーディングしてます。アルディSQの「Amazing Grace(Meister Music MM-1173)」。ナイマン、サンジュレ、リヴィエ、デザンクロといった、サクソフォン四重奏曲のスタンダードを集めたCDで、がっちりとした構成と高い技術力は、いかにも日本の四重奏団らしい演奏特徴だと思う。個人的には、リヴィエが好きかな。サンジュレは、ちょっとここまで生真面目に聴かされるとZzz...笑。
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