新作課題曲:
Marcel Bitsch - Aubade
1er prix:
Francis Caumont
Jean Paul Fouchécourt
Roger Muraro
Jean Pierre Solves
Jean Luc Lucidi
マルセル・ビッチと言えば、パリ音楽院で対位法の教授を務めていたことで有名だ。サクソフォンとピアノのための「村の踊り」という、非常に親しみやすい小品を書いており、「村の踊り」がこんなに有名ならば、他にもサクソフォンの作品をたくさん書いているだろう…と思って調べてみた。しかし、「村の踊り」のほかは、本年課題曲「Aubade」、そしてあと一曲小さなエチュード(しかもフルート or サクソフォンという指定)を書いているだけということが判った。意外だなー。

サクソフォン奏者としてのLPもレコーディングされたらしく、ブートリー、クレストンなどをパテ・マルコニレーベルに吹きこんでいるらしいのだが、いつだったかeBayで落札に失敗して以来、一度も見かけない。聴いてみたいなあ。

現在はもちろん解散しているカルテットなのだが、録音が残っている。「Musique franĉaise pour saxophones(Vandoren V001)」で、ピエルネとシュミットの演奏が聴けます。1986年の録音だということだが、めちゃくちゃ上手いぞ、これは…。購入はアクタスオンラインショップからどうぞ。
Francis Caumontは、Quatuor de saxophones de Parisのアルト奏者。他のメンバーとはちょっと卒業時期が離れているが、どういった経緯だろうか。Roger Muraroは、1977年にパリ音楽院のピアノ科を卒業した同名のピアニストが有名だが、いや、まさか同一人物じゃないよね…と、思いきや、同一人物だそうで(笑)。メシアン弾きとして、世界的に名の知れたピアニスト。Jean Pierre Solvesは、どうやらジャズに転向したらしい。いくつかのレコーディングに関する記述が引っかかった。Jean Luc Lucidiは、マルセイユ音楽院サクソフォン科教授。ジョエル・ヴェルサヴォーも同音楽院の教授である。
なかなか特徴的な年度だ(笑)。才能と努力って凄いものだな、と思う。
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