本日2エントリ目。ハバネラの演奏のこと(1エントリ目はUTSBの定演のこと)。
・ハバネラ・サクソフォン四重奏団 グランプリコンサート2006
クリスチャン・ヴィルトゥ(ssax)、スィルヴァン・マレズュー(asax)、ファブリツィオ・マンクーゾ(tsax)、ジル・トレソス(bsax)
2006/11/4(土)14:00開演 東京文化会館小ホール
バッハ「イタリア協奏曲」、ラヴェル「弦楽四重奏曲」、リゲティ「6つのバガテル」、ドビュッシー「ベルガマスク組曲」、ビゼー「カルメン組曲」、ピアソラ「3つのタンゴ」
現在、世界最高のサックス四重奏団とも評される、ハバネラ・サクソフォン四重奏団のコンサート。昨年の第5回大阪国際室内楽コンクールでの優勝以来、心待ちにしていた全国ツアーの初日。上野公園の喧騒からしばし離れた空間で響くサックス四重奏は、噂に違わぬ素晴らしいものだった。
ただのサクソフォン四重奏ではない。常軌を逸したコントロールと美音。そして、考えられる限り緻密かつ有機的なアンサンブル。
まず、サックスという楽器の制約(低音のアタックが云々とか、弱音が安定しない云々とか)は、彼らの前では無意味。しかもハバネラが向かう先は、単なる高レベルなサックスではない。とにかく彼らが表現しているのは、美しく、聴いて心地よい「音楽」そのものの高みだ!
そしてさらに、極限まで練られたアンサンブル。普段いろいろな演奏を聴いて「このアンサンブルはすごい!」と感心することは稀にあるが…その考え方は甘かったんだな。一体の巨大な生き物が、呼吸して、メロディを吹く。ただそれだけのこと。「受け渡し」!?「和音」!?いやいや、一体の生き物が四つ音を出すだけなのだから、そんな心配は俺たちには無用だぞ、ということか。なるほど。
はあ、ハバネラの演奏をなんとかして言葉に落とそうとしているのだが、まったくもって意味不明になってしまった。それだけ衝撃的で、度肝を抜かれた、ってことにしといてください。
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