2005/10/28

デファイエのイベール、復刻盤

かつてEpicから出ていたジャン・フルネ指揮ラムルー管弦楽団のイベール「コンチェルティーノ・ダ・カメラ(独奏はダニエル・デファイエ)」。今日ネットをぶらぶらしていたらHaydn Houseというサイト(→http://www.haydnhouse.com/)でCD化されているようだ。びっくり。

2005/10/27

黛敏郎作品集

いまさらながら、「日本作曲家選輯 - 黛敏郎(Naxos 8.557693J)」を聴いた。演奏は湯浅卓雄指揮のニュージーランド交響楽団。黛敏郎の数ある作品の中から「シンフォニック・ムード」「BUGAKU」「曼荼羅交響曲」「ルンバ・ラプソディ」が収録されている。

黛敏郎の名前を初めて知ったのが「トーンプレロマス'55」だったが、強烈なビートを刻みながら進行する派手な音楽がなんともお気に入りで、知った当時はよく聴いていた覚えがある。マンボNo.5の引用に度肝を抜かれたのも懐かしい話だ。3年前の岩城宏之指揮東京フィルハーモニー交響楽団の黛敏郎作品コンサート、聴きたかったなあ(受験期だった 汗)。

「シンフォニック・ムード」の第二楽章、「そう、これこれ!」と膝を打ちたくなるような多種多様な音色、リズムの洪水。曲を聴くだけでもオーケストラの音色の多様性の希薄さをカバーしようとし、吹奏楽編成の作品を多く残しているのも納得である。演奏もなかなかに良く(少々弱音部でのリズムが崩れ気味だが)、熱狂的なまでのテンションの高さを随所で発揮している。タメの取り方が自然なのは湯浅さんに起因するところが大きいのだろう。

「ルンバ・ラプソディ」は世界初録音だそうだが、弦楽器によるオスティナートがかっこいい。今まで知られていなかったのが不思議なくらい…と思ったら伊福部昭のライブラリにずっとしまわれていて、最近発掘された作品なのだそうだ。

2005/10/24

四重奏レッスン

一昨日の四重奏レッスンや合奏のレッスンは良かった。一時間見てもらうというだけでここまで変わるかという充実感、プロの音楽家はこんなにも偉大なものなのか…久々に足元にも及ばない感覚を味わいました。三曲見てもらったうち二曲が古典のメンデルスゾーン作品だったというのも僥倖であった。四重奏はまた引退後にゆっくり見てもらおう。

1970年代にCBSソニーから発売されたドゥファイエ(デファイエ)四重奏団のアルバムで、リュエフ、ティスネ、パスカル入曲の赤ジャケットLPをYahoo!オークションで落札。そもそもこの「ダイアリー」を書き始めるきっかけになったのがこのLPであるから、実物を入手できるのは楽しみです(リュエフ、パスカルはダビングしたMDで聴いたことがある)。

ジョン・ハールの四重奏団!

ジョン・ハール・サクソフォーン四重奏団(John Harle Saxophone Quartet)の音を初めて聴いた。あるサイトの試聴コーナーで、デザンクロ「四重奏曲第2楽章」、ピアソラ「ボーデル1900」、ワイル「三文オペラの音楽」がそれぞれ一分ほど聴ける。下手に構えて聴くと飲み込まれてしまいそうな豪快な音楽の流れと確かなテクニック。特にピアソラの内声の強烈さはセンセーショナルだなあ。

この団体、いまいち活動状況が分からないのだが、ハール贔屓の私にとってはぜひまとまった録音を聴いてみたい団体のひとつ。メンバーは、ソプラノ:ジョン・ハール、アルト:サイモン・ハラーム、テナー、クリスティアン・フォーシャウ、バリトン:アンディ・フィンドン?(アポロ四重奏団のティム・レッドパスじゃないのか?)。現在のイギリスのトップ4を集めたような豪華な四重奏団だ。

2005/10/21

アルペジョーネ移調中

シューベルト「アルペジョーネ・ソナタ」の編曲進行中。シューベルトの楽譜は(当たり前ながら)パブリック・ドメインになっているため、インターネット上を探せば容易に楽譜が入手できるのだ。そうやって入手したものを参考にしながら、EbとBb管用に移調作業を進めているところ…完成したら公開いたします。ピアノ譜は、非商用で再配布可能なPDFフォーマットのものをやはり発見したのでそちらをお借りする予定。

折りしも、雲井雅人氏と栃尾克樹氏のサクソフォーン演奏によるすばらしいアルバムが比較的楽に購入できる今日このごろ。栃尾氏のアルバムは試聴できたが未購入で、アルモ「フランスのエスプリ」と同時に購入する予定。早く聴いてみたいものだ。

昨日は久々に夕方の予定が空いたので、別の曲の編曲作業。なんとか2:00ころに終わったが、朝の練習には大遅刻してしまった(ゴメンナサイ)。

2005/10/17

オーレリアQ新譜情報

オーレリアサクソフォン四重奏団(Aurelia Saxophone Quartet)のサイト(→http://home.hetnet.nl/~elisabeth67/)がリニューアル!最近活動の様子が伝わってこなかったのでうれしいことだ。しかも、なんとバッハ「フーガの技法」を中心にした新アルバムが今年の9月にリリースされていた模様。「フーガ」というコンセプトのもと、GoldsteinやDrammがフーガを作曲?!まだ詳細はわかりませんが、これは注目盤でしょう。

リバーダンス!

「リバーダンス」良かった。ステージが狭いとか、DVDとの違いとか、日本人プレイヤーの背が低いぞとか、まあ細かいツッコミはあるかもしれないが(ビジネスですから)、そんなのも忘れて最後の曲が終わった瞬間に思わずスタンディング・オーヴェーションしてしまった。とにかく、誰が観てもかっこいい。久々に理屈抜きの感動と興奮を味わった感じだ。自分がやる音楽もそんな表現ができるように近づくといいなあ。遠い道だが…。

五列目の下手ブロック真ん中寄りの位置で観られたのは幸いだった。様々なパフォーマンスは下手・上手・中央でキメが入るのだが、お陰で下手でのキメが眼の前!!リバーダンス・オーケストラもけっこう近くに見えたりして迫力満点であった。

帰りに渋谷のタワレコでS&Yさんと偶然合流。6人でつくばに帰還した。

2005/10/13

100の質問

「吹奏楽・クラシック系サックス奏者への100の質問」というものに答えてみました(→こちら。テキストファイルです)。Kreuzさんのブログ「SaxLife」(→http://saxist.blog18.fc2.com/)で掲載されていたものをお借りしました。

20分くらいで意外と早く書き終わってしまったが、じっくり考えたらまた別の答えになるかもしれない。サックス吹きの方はぜひ…なかなか面白いです。

2005/10/12

四重奏協奏曲集

「SAXILAND(Corelia CC 802874)」はディアフェーズ四重奏団がフォーラム・シンフォニエッタの伴奏で演奏した四重奏+オーケストラという珍しいCD。デュボワやカルメルといったこの形態ならばおなじみの作品や、吹奏楽の世界でも有名なフェランの委嘱作品(世界初録音)が収録されている。

同じようなコンセプトのCDに、キャトゥル・ロゾーの「25年の軌跡(Brain OSBR 17060,17060)」に収録された東フィルとのライブ版があるが、デュボワとカルメルがまるで同じ曲には聴こえないのが面白い。キャトゥル・ロゾーが厚みのある弦楽器の上で丁丁発止の演奏を繰り広げたかと思えば、ディアフェーズは精密に揃った薄めの伴奏の上で、これまた精密に揃ったアンサンブルを創ってゆく。私はキャトゥルの豪快さと分厚い弦の響きが堪能できる演奏が好きだが、どちらが良いかは好みだろう。ブートリの「スケッチ」のエスプリの再現は見事だし、世界初録音のフェラン「SAXILAD」も軽快なメロディを持つ佳作。

オーケストラと四重奏のバランスの良さは特筆できよう。レコーディングの写真を見ると、四重奏はストリング群から少し離れたところで別マイクで録音しているようだ。ここまで精密なバランスを取ったレコーディング・エンジニアに拍手。若干音場が遠い気もするが…。

2005/10/10

学園祭終了

三日間にわたる学園祭が終わった。感慨に浸る暇もなく明後日提出のレポートを書いているところ。自身の本番が三回。そのうちの一つが雨で流れたり、乗る予定ではなかった吹奏楽団の宣伝演奏に飛び乗ったり、ゲリラライブに15分遅れで参加できなかったり(残念!)、アンサンブルやったり、スカやったり、Bistro Ossoというバーで友人とたくさん飲んだりと、忙しい三日間を過ごした。

テナーで参加していた一年半続いたスカバンド「Crackajack Hornfreak」は今回のステージをもって解散。最後のステージをとても楽しく過ごせた。解散というのはやはり寂しいものである。ところでD門バンドは続くのだろうか?乗ってはいないが、はらぺこバンドの今後のステージはいつなのか?OBバンドは?謎は深まるばかりだ(笑)。

アンサンブルコンサートでは八ヶ月のお蔵入りを経て織田英子「東回りの風」を披露。本当は今年の一月に発表するはずだったが諸事情でずっと演奏できずにいたものだ。客入りがなかなかで、拍手もたくさん戴いた。一年生たちのクヮルテットがピアソラ「タンゴの歴史~ナイトクラブ1960」をやっていたが、なかなかに上手いです。油断できないなこりゃ。

2005/10/08

懇親会で演奏

昨夜は日本動物学会第76回つくば大会(→http://www.biol.tsukuba.ac.jp/zsj2005/)懇親会でのクヮルテット依頼演奏。「G線上のアリア」等よく知られているレパートリーをいくつか演奏してきた。しかし絨毯の床+高い天井+1000人=まったく響かないため、妙に疲労してしまった。まあ面白かったです。なんだかんだ一番ウケがよかったのは「ギリシャ組曲」だったような。

パーティ会場で食事を取れたのは幸いだった。いやあ、ずいぶん豪華な食事であること。

2005/10/06

マウスピースとリガチュア

学園祭が近い。屋外のステージにいくつか出演予定があるが、蓋を開けてみれば初日&二日目は雨の予報。どうなることやら…。

夏までは「CS80-C*, 3.5」だったが、ここ最近ずっと「S90-180, 3」で使っている。大体の音域においてコントロールがしやすく、しなやかな音色が出るのだ。リガチュアはBG Tradition。中学生のころはみんな「C*, 3.5」一色だったような気がするが、ここ最近180に3て増えてますね。実際、吹奏楽団のテナーサクソフォンは5人中4人が「S90-180, 3」という有様。

普段の状態「Selmer Reference54, Selmer S90-180, Vandoren Reed 3, BG Tradition」を最近パートの人に吹いてもらう機会があったが、随分抵抗が軽いようで驚かれた。一般的にはこのセッティングってどうなんでしょうね。サクソフォン吹き全員の統計とかとったら面白いかもしれないな。

2005/10/03

雲カルの新譜

そろそろパソコンを修理に出そうかと思い、出す前に一度試しに起動してみたらなぜか起動してしまった。久々に自宅のパソコンから更新。しかし、相変わらずハードディスクドライブから異常シーク音が聞こえる上に、起動まで10分弱もかかるという不調っぷり。バックアップをとったらやはり修理に出すことを検討しよう…このままでは楽譜書きどころかレポート作成もままならない。

雲井雅人サックス四重奏団「チェンバー・シンフォニー」は予想通り素晴しいレコーディングで、最近特によく聴いている。整った四人の音色から生み出されるモーツァルトの「教会ソナタ」におけるサウンドが印象に残る。先日の演奏会でも感じたが、古典的なレパートリーにアプローチする際にはこのようなサウンドがぴたりはまることが多いのではないか。ミニマル・ミュージック風のケックレー作品は演奏者の楽しそうな様子がディスクを通して伝わってくる。続く「チェンバー・シンフォニー」第四楽章に渦巻く狂気が、直後のヴィヴァルディと極端な対を成す様は見事というほかない。

2005/10/01

いまさらではありますが

アルフレッド・リード氏が亡くなったことを知ったのは9/19だったか。ここ数年、依然として健在との様子が伝わってきていただけに突然の訃報に驚いた。実はリードの作品を吹いたことは殆どないのだが、「音楽祭のプレリュード」「エルサレム賛歌」「アルメニアン・ダンス」は、それぞれ良く覚えている曲だ。高校の吹奏楽部で吹いた「音楽祭のプレリュード」、県の高校生選抜バンドで吹いた「アルメニアン・ダンス パート1」。それに大学に入学して初めて吹いた「エルサレム賛歌」。

さらう段階から実際の演奏までに経るプロセスは、どの作品においても一筋縄ではいかない大変なものだったが、演奏会にこぎつけるたびにレベルアップしていく自分がいたような気がする。

思うところが多すぎてまとまらないな…。