2005/10/27

黛敏郎作品集

いまさらながら、「日本作曲家選輯 - 黛敏郎(Naxos 8.557693J)」を聴いた。演奏は湯浅卓雄指揮のニュージーランド交響楽団。黛敏郎の数ある作品の中から「シンフォニック・ムード」「BUGAKU」「曼荼羅交響曲」「ルンバ・ラプソディ」が収録されている。

黛敏郎の名前を初めて知ったのが「トーンプレロマス'55」だったが、強烈なビートを刻みながら進行する派手な音楽がなんともお気に入りで、知った当時はよく聴いていた覚えがある。マンボNo.5の引用に度肝を抜かれたのも懐かしい話だ。3年前の岩城宏之指揮東京フィルハーモニー交響楽団の黛敏郎作品コンサート、聴きたかったなあ(受験期だった 汗)。

「シンフォニック・ムード」の第二楽章、「そう、これこれ!」と膝を打ちたくなるような多種多様な音色、リズムの洪水。曲を聴くだけでもオーケストラの音色の多様性の希薄さをカバーしようとし、吹奏楽編成の作品を多く残しているのも納得である。演奏もなかなかに良く(少々弱音部でのリズムが崩れ気味だが)、熱狂的なまでのテンションの高さを随所で発揮している。タメの取り方が自然なのは湯浅さんに起因するところが大きいのだろう。

「ルンバ・ラプソディ」は世界初録音だそうだが、弦楽器によるオスティナートがかっこいい。今まで知られていなかったのが不思議なくらい…と思ったら伊福部昭のライブラリにずっとしまわれていて、最近発掘された作品なのだそうだ。

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