【Life-Work Project [東日本大震災支援チャリティコンサート・シリーズ] Vol.1 ~サクソフォン・ファミリー大集合!~】
出演:トラクシオン・アヴァン(宮崎真一、各川芽、清水いずみ、近藤敬行)
日時:2011年10月29日(金曜)15:00開演
会場:石森管楽器B1Fイヴェントスペース
プログラム:
D.スカルラッティ - 3つの小品
F.メンデルスゾーン - ロンド・カプリツィオーソ
E.ボザ - アンダンテとスケルツォ
B.ジョエル - ルートビアー・ラグ
M.リパートン - Lovin' You [Sr, Sn, T, B]
D.ベネット - サクソフォン・シンフォネット [PolySax, A, T, B]
M.ラヴェル - 楽園の美しい3羽の鳥
M.ブレッカー - デルタシティ・ブルース [solo T, A, T, B]
L.アンダーソン - フィドル・ファドル
Vol.1に伺って以来だった。宮崎真一さん関係の演奏会は、普段サックスの演奏会でお会いするような知り合いがあまりいないのだが、今回はTsukubaSQのKさんも来た他、会場ではしらこばと音楽団の本番を終えたばかりのニジマスさんにもお会いした。
かっちりした技術だけではなく、エンターテイメント性やマニアックなところまでをバランスよく配合した演奏は、さすがである。前半のクラシック3曲も、お馴染みのスカルラッティ&ボザに加えて、メンデルスゾーンという編曲を織り込んでくるところが素敵だ。しかもこのメンデルスゾーンがまた爽快な演奏で、会場からはため息が漏れた。
後半は、いわゆるサックス四重奏で演奏される"普通のポップス"が1曲もなかった!高度なテクニックに乗せて、「ルートビアー・ラグ」を演奏。そこら辺のクラシック曲よりもよっぽどテクニカルなアレンジ。リパートンの「Lovin' You」は、相変わらずの各川さんのソプリロ・サックスの驚異的なコントロールに惚れ惚れ、である。
ディヴィッド・ベネットの「サクソフォン・シンフォネット」は、これはAATBで演奏される曲の定番レパートリーだが、なんとこれのアルト1stパートをVibratoのポリカーボネートサクソフォンで演奏。さらに、曲が持つブルース風のイメージも存分に引き出して、これまで聴いたことのないような演奏に仕上がっていた(すごかった…)。
その後、「楽園の美しい3羽の鳥」をしっとりと演奏した後、なんとマイケル・ブレッカーのデルタシティ・ブルースを演奏。いやー、まさかこの曲が出てくるとは思わなかった。サクソフォン四重奏で演奏する、という発想も凄い…冒頭の見事なソロを披露した宮崎真一さんに大喝采が浴びせられた。最後は、アンダーソンのナンバーにて幕。
演奏後のヒトコマ。宮崎真一さんがVibratoサクソフォンを、各川芽さんが普通のアルトサクソフォン(ちなみにこの楽器は、ニジマスさん所有のCrampon S-1なのだ笑)を一緒に吹いている様子。一緒に吹いている様子を聴くと、さすがに違いがはっきりと判る。
ポリカーボネート製サックス、驚いたこと:
Eb管。
コンサート後に持たせてもらったけど、軽い。本当に軽い。
バネが、針バネではなく本当のバネ(いわゆる螺旋形スプリング)。
タンポが、皮等ではなくシリコン。
マウスピース差込口が、シリコンのようなウレタンのような素材。
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