[1970]
新作課題曲:
Jean-Paul Rieunier - Linéral
1er prix:
Daniel Liger
Jean-Pierre Vermeeren
Claude Brisson
Alain Jousset
Jean-Paul Rieunierなんていう作曲家の名前は初めて聴くなあ。1933年、フランスのボルドー生まれの作曲家で、アルトサクソフォンとピアノのための「Linéral」のほかに、「Volume 2」というバリトンサクソフォンと吹奏楽のための作品を作っているのだということだ。それぞれ、ダニエル・デファイエ、ジャン・ルデュー各氏に献呈されており、Leduc社刊。
この年の卒業生のリストを見ていると、アラン・ジュッセという名前が目にとまった。どこかで見たことあるなあと調べてみたところ、そうだ、小森伸二さんの先生だったのですね。パリ区立モーリス・ラヴェル音楽院にて講師を務めているということだから、そういったところから師弟関係になっているのだろう。アラン・ジュッセは、Quatuor de saxophone de Parisという四重奏団をDaniel Ligerとともに結成し、活動していた。CDもリリースされているようだが、私は所持していないため、ここはmckenさんのページにおまかせしてしまおう。
そのDaniel Ligerは、1950年生まれのサクソフォン奏者で、Tours音楽院にてAlfred Lockwoodに師事し、1966年に卒業、引き続いてパリ音楽院にてデファイエに師事した。1977年より、母校であるTours音楽院の教授職についている。ParisSQのメンバーとしての活動が、一番有名であるようだ。
Jean Pierre Vermeerenは、1948年、フランスのルーベに生まれたサクソフォン奏者。1960年から1967年までルーベ音楽院にてRené Desmonsに学び、その後パリ音楽院に進学した。1970年のジュネーヴ音楽コンクールで、銅メダルを獲得しているとのこと。ちなみにこのときの最高位は、Philip Glass Ensembleのメンバーとしても有名な、アメリカのジャック・クリプル Jack Kripl(!)。
Claude Brissonは、カナダのケベック生まれのサクソフォン奏者。Rémi Menardと比較的近い経歴を持っているようだ。1970年のジュネーヴ音楽コンクールで、銀メダルを獲得しているとのこと。ソプラノサクソフォンのための「ファンテジー」が有名なドゥニ・ベダールが、彼に「ソナタ」という作品を捧げている。
4 件のコメント:
Claude Brissonですが、フルモーと組んだ、Duo Fourmeau-Brissonというサクソフォンデュオのカセットテープ(笑)を持ってます。
たしか88年のコングレスの会場で売っていたのを買ったんだと記憶します。
ルクレールとかヒンデミットとかラクールの「組曲」とか、内容はスタンダードなものですが、当時としてはたいへんに貴重なものでした。
こんど機会があったら現物をお持ちします。
> Thunderさん
おお、本家Thunderさんからコメントいただけてうれしいです(^^)
そのデュオの演奏、噂は知っていたのですが、実物を聴いたことはありません。特にラクールの演奏は、最近須川さんとチェ氏が吹きこむまで、フルモー&ブリソンの演奏が(入手しづらくも)スタンダードだったと聞きます。
大変興味ありますので、またの機会にお聴かせいただければ幸いです。
From where do you have all the informations of Daniel Deffayet's students.
Well i miss my teacher, Andre Legros, he was bariton player if the first instrumentation of the paris saxophone quartet!
> CH
Thank you for your comment!
I quote the information from Nicolas Prost's "Saxophone à la Française." Maybe you can buy the one from vandorenscores.com
Sorry, I don't know the name Andre Legros but the book may help you when you make investigation into French saxophone.
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