クロアチアにて、第2回JOSIP NOCHTA国際コンクールが開催中。おなじみAdolphesax.comのチームが現地入りし、全プログラムを中継している。現在、セミファイナルが進行中。下記ページから、EN DIRECTOをクリックするとストリーミング中継を観られる。
http://josipnochta2017.adolphesax.com/index.php/es/
セミファイナリストは以下の10名。つい先ほど、中島諒さんが出演していた。日本人は他に、田中愛希さん(洗足学園音楽大学出身)が残っている。
Arias Gonzalez Alvaro (Spain)
Arsenijevic, Nicolas (France)
del Valle Casado, Mari Angeles (Spain)
Garcia Jorge Antonio (Spain)
Nakayima, Ryo (Japan)
Peretto, Nicola (Italy)
Razdevsek, Aljaz (Slovenia)
Ronzio, Francesco (Italy)
Sanchez Solis, Borja (Spain)
Tanaka, Aki (Japan)
ところで、セミファイナルの課題曲がなかなか面白く、下記a)b)c)を連続して演奏する…というもの。b)c)は一般的な印象を受けるが、a)はなんと弦楽四重奏との共演。特殊奏法満載の、なかなか難解な作品で、リハーサルでの、弦楽四重奏団とのコミュニケーションもキーポイントになってくるのではないかな…と推測。
a)
Mladen Tarbuk - Didgeridoo for Alto Saxophone and String Quartet
b)
William Albright - Sonata
Fernande Decruck - Sonata
Edison Denisov - Sonata
Jindřich Feld - Sonata
Jeanine Rueff - Sonata
Takashi Yoshimatsu: Fuzzy Bird Sonata.
c)
任意の曲
2017/04/26
2017/04/16
The Rev Saxophone Quartet@ミューザ川崎
息子が生まれてから少し演奏会通いを控えていたのだが、久々に演奏会へ伺った。昼の部(都合によりバッハ以降のみ)と、夜の部。
技術的に非常に完成されていることはもちろんで、その先に様々な可能性を秘めているカルテットだ。これまで聴いたことのあるカルテットの、どれにも似ていない。なんとも言えない浮遊感というか、現実離れした音世界・空間を楽しんだ。
【ミューザ川崎 ランチタイムコンサート】
出演:The Rev Saxophone Quartet
日時:2017年4月12日 12:10開演
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
プログラム:
R.プラネル - バーレスク
J.B.サンジュレ - 「四重奏曲第一番」より第4楽章
J.S.バッハ - G線上のアリア
J.フランセ - 小四重奏曲
G.ガーシュウィン - 3つの前奏曲
N.カプースチン/宮越悠貴 - 「24の前奏曲」よりXVII(アンコール)
【ミューザ川崎 Night Concert60】
出演:The Rev Saxophone Quartet
日時:2017年4月12日 19:00開演
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
プログラム:
N.カプースチン - 「8つの演奏会用エチュード」よりプレリュード
J.リヴィエ - グラーヴェとプレスト
N.カプースチン/宮越悠貴 - 「24の前奏曲」よりXII, IX, XVII
M.エンゲブレツォン - ベア
M.ラヴェル/旭井翔一 - 「クープランの墓」よりプレリュード、フーガ、メヌエット、トッカータ
R.プラネル - バーレスク(アンコール)
コンサートのレビュー(夕方のコンサート中心)は、5/25のTHE SAX誌に掲載予定。
技術的に非常に完成されていることはもちろんで、その先に様々な可能性を秘めているカルテットだ。これまで聴いたことのあるカルテットの、どれにも似ていない。なんとも言えない浮遊感というか、現実離れした音世界・空間を楽しんだ。
【ミューザ川崎 ランチタイムコンサート】
出演:The Rev Saxophone Quartet
日時:2017年4月12日 12:10開演
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
プログラム:
R.プラネル - バーレスク
J.B.サンジュレ - 「四重奏曲第一番」より第4楽章
J.S.バッハ - G線上のアリア
J.フランセ - 小四重奏曲
G.ガーシュウィン - 3つの前奏曲
N.カプースチン/宮越悠貴 - 「24の前奏曲」よりXVII(アンコール)
【ミューザ川崎 Night Concert60】
出演:The Rev Saxophone Quartet
日時:2017年4月12日 19:00開演
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
プログラム:
N.カプースチン - 「8つの演奏会用エチュード」よりプレリュード
J.リヴィエ - グラーヴェとプレスト
N.カプースチン/宮越悠貴 - 「24の前奏曲」よりXII, IX, XVII
M.エンゲブレツォン - ベア
M.ラヴェル/旭井翔一 - 「クープランの墓」よりプレリュード、フーガ、メヌエット、トッカータ
R.プラネル - バーレスク(アンコール)
コンサートのレビュー(夕方のコンサート中心)は、5/25のTHE SAX誌に掲載予定。
2017/04/12
Guillermo Lagoの正体
時々、作曲者名として見かけるGuillermo Lagoが、何者なのか、これまで気にも留めていなかった…のだが、最近とある調査の一環で、アウレリア四重奏団の創設メンバーのひとり、バリトンサクソフォンを担当していたWillem van Merwijk氏であることを知った。サクソフォン四重奏曲の「Ciudades」が有名。また、アウレリア四重奏団のアルバム「Tangon」に、「Pequenitos」「El tonto del pueblo」の2曲を提供している(実はこの2曲が初めての作品だったようだ)他、サクソフォン以外にも様々な作品を書いているようだ。その数およそ50。いずれもサクソフォン吹きの余技、というレベルをはるかに超越しており、興味深いものも多い。
ふと思い返せば、ギィ・ラクール氏、野田燎氏、バリー・コッククロフト氏、林田祐和氏、Juan Luis del Tilo氏(Johan van der Linden氏)らの作品を思い浮かべてみると、コンポーザー・サクソフォニストの筆によるものは面白い作品であることが少なくない。サクソフォンの効果的な響き、聴き手に心地よい響きを知り尽くしているからこそ、作ることができる作品、というものもあるのだろう。
ふと思い返せば、ギィ・ラクール氏、野田燎氏、バリー・コッククロフト氏、林田祐和氏、Juan Luis del Tilo氏(Johan van der Linden氏)らの作品を思い浮かべてみると、コンポーザー・サクソフォニストの筆によるものは面白い作品であることが少なくない。サクソフォンの効果的な響き、聴き手に心地よい響きを知り尽くしているからこそ、作ることができる作品、というものもあるのだろう。
ラベル:
作曲家
2017/04/03
アウレリア四重奏団のデビュー盤入手
Aurelia Saxophone Quartet Debut Album (LP)!
アウレリア・サクソフォン四重奏団のデビュー盤LPを入手した。EMIのASK 1201という型番で、1987年6月の録音。アウレリア四重奏団の結成は1982年だから、その5年後の録音である。アレンジ物2点を収録するという、面白い内容。
曲目:
ジョージ・ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」
モデスト・ムソルグスキー「展覧会の絵」
(いずれもJohan van der Lindenのアレンジ)
メンバー:
Johan van der Linden, Ssax
André Arends, Asax
Arno Bornkamp, Tsax
Willem van Merwijk, Bsax
オランダの中古レコード屋からの取り寄せで、本体$7に、送料$20を支払うという結果となったが、レコードの国際発送ならばこんなもんだろう。本当はCD(EMI CDC 7 49065 2)を入手したかったのだが、10年以上にわたって探せども探せども見つからず、先延ばしにしても入手は難しいだろうと判断、アウレリア四重奏団解散のニュースを機に、中古LPをエイヤと購入することとなった。
とりあえず盤面チェックと再生チェック。少し汚れやシミが散見されるのと、1箇所音飛び(もう一度再生すればおそらく大丈夫かな?)を除いて、ほぼ問題ないレベル。再生チェックをしながら小気味よい演奏と、表現力の広さに唸ってしまった。「Blow!」にも収録されており、聴いたことのあった「ラプソディ・イン・ブルー」が、実に若々しく、高いテンションで演奏されており、すっかり耳を洗い直された。また、「展覧会の絵」での、曲ごとの表現の吹き分け方は、アウレリアならでは、であろう。
またゆっくり聴いてレビューしようと思う。
アウレリア・サクソフォン四重奏団のデビュー盤LPを入手した。EMIのASK 1201という型番で、1987年6月の録音。アウレリア四重奏団の結成は1982年だから、その5年後の録音である。アレンジ物2点を収録するという、面白い内容。
曲目:
ジョージ・ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」
モデスト・ムソルグスキー「展覧会の絵」
(いずれもJohan van der Lindenのアレンジ)
メンバー:
Johan van der Linden, Ssax
André Arends, Asax
Arno Bornkamp, Tsax
Willem van Merwijk, Bsax
オランダの中古レコード屋からの取り寄せで、本体$7に、送料$20を支払うという結果となったが、レコードの国際発送ならばこんなもんだろう。本当はCD(EMI CDC 7 49065 2)を入手したかったのだが、10年以上にわたって探せども探せども見つからず、先延ばしにしても入手は難しいだろうと判断、アウレリア四重奏団解散のニュースを機に、中古LPをエイヤと購入することとなった。
とりあえず盤面チェックと再生チェック。少し汚れやシミが散見されるのと、1箇所音飛び(もう一度再生すればおそらく大丈夫かな?)を除いて、ほぼ問題ないレベル。再生チェックをしながら小気味よい演奏と、表現力の広さに唸ってしまった。「Blow!」にも収録されており、聴いたことのあった「ラプソディ・イン・ブルー」が、実に若々しく、高いテンションで演奏されており、すっかり耳を洗い直された。また、「展覧会の絵」での、曲ごとの表現の吹き分け方は、アウレリアならでは、であろう。
またゆっくり聴いてレビューしようと思う。
2017/03/26
トリスタン・クーリス「四重奏のための協奏曲」
30年前、1987年に開催された、Donemusの40周年記念公演"Dutch Music Gala"での一幕。Donemusは、オランダの、著名な現代音楽関連の出版社。トリスタン・クーリス Tristan Keuris氏の「Concerto 協奏曲(サクソフォン四重奏とオーケストラのための)」を、ラッシャー・サクソフォン四重奏団が演奏している映像だ。Hans Vonk指揮ハーグ・レジデンティ管弦楽団 Residentie Orchestraとの共演(Thunderさん情報ありがとうございます)。
1987年ということで、すでに同団体からは引退している旧メンバー…ソプラノ:カリーナ・ラッシャー、アルト:ジョン=エドワルド・ケリー、テナー:ブルース・ワインベルガー、バリトン、リンダ・バングス、という布陣での演奏を観ることができる。このメンバーでの演奏は、録音は多く残されているが、映像はなかなか貴重。1989年のドイツでの演奏を記録した映像は有名かもしれないが。
聴いてすぐ気付くのは、クーリスが書いたサクソフォン四重奏曲、「Music for Saxophones」との音の関連性。私も「Music for Saxophones」を諳んじているわけではないので詳細を言えるわけではないのだが、例えば「Concerto」の冒頭のフレーズなどはほぼ「Music for Saxophones」と同じである。実は、「Concerto」をベースとして、四重奏だけで演奏できるように書かれたのが「Music for Saxophones」だとのこと。知らなかった…。
作品の云々は抜きにしたとしても、この演奏の驚異的な集中力は驚異的。冒頭のチューニングの長さに何だか不安になるが(笑)、音楽が始まってしまえばテンションの高さに飲み込まれてしまう。ラッシャー四重奏団の面々、そしてオーケストラとも、見事な音楽運び。ちょっと現代音楽に抵抗のある向きにも、ぜひ最後まで観てほしいと思う。
1987年ということで、すでに同団体からは引退している旧メンバー…ソプラノ:カリーナ・ラッシャー、アルト:ジョン=エドワルド・ケリー、テナー:ブルース・ワインベルガー、バリトン、リンダ・バングス、という布陣での演奏を観ることができる。このメンバーでの演奏は、録音は多く残されているが、映像はなかなか貴重。1989年のドイツでの演奏を記録した映像は有名かもしれないが。
聴いてすぐ気付くのは、クーリスが書いたサクソフォン四重奏曲、「Music for Saxophones」との音の関連性。私も「Music for Saxophones」を諳んじているわけではないので詳細を言えるわけではないのだが、例えば「Concerto」の冒頭のフレーズなどはほぼ「Music for Saxophones」と同じである。実は、「Concerto」をベースとして、四重奏だけで演奏できるように書かれたのが「Music for Saxophones」だとのこと。知らなかった…。
作品の云々は抜きにしたとしても、この演奏の驚異的な集中力は驚異的。冒頭のチューニングの長さに何だか不安になるが(笑)、音楽が始まってしまえばテンションの高さに飲み込まれてしまう。ラッシャー四重奏団の面々、そしてオーケストラとも、見事な音楽運び。ちょっと現代音楽に抵抗のある向きにも、ぜひ最後まで観てほしいと思う。
2017/03/23
アダムズ「サクソフォン協奏曲」のピアノリダクション版
ティモシー・マカリスター Timothy McAllister氏に献呈され、2013年に初演されたジョン・アダムズ John Adams氏の「サクソフォン協奏曲」のピアノリダクション版が存在する(ご存じの方も多いと思うが…)。楽譜を、以下のBoosey & Hawkesのページより購入することができる(20.99ポンド+日本への送料7.75ポンド)。
https://www.boosey.com/cr/purchase-music/John-Adams-Saxophone-Concerto/58118
アメリカのサクソフォン奏者、スティーヴン・ペイジ Stephen Page氏によるYouTube動画も、最近アップロードされた。
21世紀に入って作曲された「サクソフォン協奏曲」の中でも、とりわけ大規模かつ野心的な作品のひとつとして、歴史にその名を残すものであろう。初めて聴いた時はいまいちピンと来ず…だったが、噛めば噛むほど味わい深い内容である(正直言えば、今でもどちらかと言えば「シティ・ノワール City Noir」のほうが好きだが)。ジャズの語法が、無調系フレーズに薄く覆い隠されている。普通のクラシック・スタイルでの演奏を跳ね除けてしまうような、密度の濃い作品だ。
ピアノリダクション版が出来たということで、そのうち管打コンの本選課題曲になってもおかしくないのでは、と邪推。
https://www.boosey.com/cr/purchase-music/John-Adams-Saxophone-Concerto/58118
アメリカのサクソフォン奏者、スティーヴン・ペイジ Stephen Page氏によるYouTube動画も、最近アップロードされた。
21世紀に入って作曲された「サクソフォン協奏曲」の中でも、とりわけ大規模かつ野心的な作品のひとつとして、歴史にその名を残すものであろう。初めて聴いた時はいまいちピンと来ず…だったが、噛めば噛むほど味わい深い内容である(正直言えば、今でもどちらかと言えば「シティ・ノワール City Noir」のほうが好きだが)。ジャズの語法が、無調系フレーズに薄く覆い隠されている。普通のクラシック・スタイルでの演奏を跳ね除けてしまうような、密度の濃い作品だ。
ピアノリダクション版が出来たということで、そのうち管打コンの本選課題曲になってもおかしくないのでは、と邪推。
ラベル:
作品
2017/03/16
トマジ「協奏曲」吹奏楽版 on YouTube
アンリ・トマジの「サクソフォン協奏曲」の、吹奏楽版演奏がYouTubeにアップされているのを見つけた。
演奏は、Grégory Letombe氏(パリ国立高等音楽院のドゥラングル門下卒業生で、アレクサンドル・ドワジー氏やクリストフ・ボワダン氏と同期にあたる)と、そしてバンドはなんとギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団!指揮はギャルドではおなじみのフランソワ・ブーランジェ氏である。演奏の日付は2017/3/11…わずか5日前!
Letombe氏は、クランポンのSenzo使いとのこと。時折、いかにも「クランポンらしい」輝かしく芳醇な音色が聴こえてきて、唸らされる。全体的な独奏パートの解釈は至極まっとうであり、最新のトレンドとの差を感じつつ、中堅~ベテランの奏者が奏でるどっしりした演奏を楽しんだ。バックのギャルドは、もっと高精度な演奏も可能なのではないかなーと思いつつも、一方でさり気なく難しいフレーズをこなしていたりと、いかにも(^^;
久々にトマジの「協奏曲」を全編通して聴いたが、冒頭~中間部、そして第2楽章のエンディングに向けてなど、全体の構成感が最高である。否が応でも興奮させられる、とでも言おうか。はやり名曲。ところで吹奏楽版のアレンジは誰の手によるものなのだろう。仲田守氏が編曲しているのはよく知られているが、この演奏が同じアレンジかどうかは分からなかった。
演奏は、Grégory Letombe氏(パリ国立高等音楽院のドゥラングル門下卒業生で、アレクサンドル・ドワジー氏やクリストフ・ボワダン氏と同期にあたる)と、そしてバンドはなんとギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団!指揮はギャルドではおなじみのフランソワ・ブーランジェ氏である。演奏の日付は2017/3/11…わずか5日前!
Letombe氏は、クランポンのSenzo使いとのこと。時折、いかにも「クランポンらしい」輝かしく芳醇な音色が聴こえてきて、唸らされる。全体的な独奏パートの解釈は至極まっとうであり、最新のトレンドとの差を感じつつ、中堅~ベテランの奏者が奏でるどっしりした演奏を楽しんだ。バックのギャルドは、もっと高精度な演奏も可能なのではないかなーと思いつつも、一方でさり気なく難しいフレーズをこなしていたりと、いかにも(^^;
久々にトマジの「協奏曲」を全編通して聴いたが、冒頭~中間部、そして第2楽章のエンディングに向けてなど、全体の構成感が最高である。否が応でも興奮させられる、とでも言おうか。はやり名曲。ところで吹奏楽版のアレンジは誰の手によるものなのだろう。仲田守氏が編曲しているのはよく知られているが、この演奏が同じアレンジかどうかは分からなかった。
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