2009/12/10

四重奏の楽譜とか

忘年会のシーズンだと、ブログがなかなか書けないですね(笑)

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Benoit Menut氏から、とある四重奏曲の楽譜を送っていただいた。売り物ではなく、どんな感じの楽譜かなと思っていたのだが、予想通り手書きのスコアだったため、時間を見つけてはパート譜を作成している。しかし、これは非常に楽しそうな楽譜で、音を出してみるのが楽しみだ。

あとは、リゲティのおなじみの四重奏曲。こっちは、なんだかトリッキーというか、音は聴いたことがあったけれど、実際に楽譜を見てみると、不思議な感じだ。拍子とか、記法とか、こうなっていたんだーと思う部分が多数。

2009/12/07

ビジネスクラスSEの演奏会

日曜日は、朝早くに実家から東京へ戻り、上中里へ。週末のサクソフォーン・フェスティバルのための練習を、午後いっぱい行った。いつも参加させていただいているEnsembleΦで、今年はNAOTO氏作曲/啼鵬さん編曲の「for you...」を、サクソフォン・オクテットにて。そして、オクテット版の「情熱大陸」に、ピアニカ、ピアノ、ドラムスを迎えて。ピアニカは、なんと高橋宏樹さんです。カッコいい!!楽しいサウンドになりそうだ。

練習後は、早々に失礼して、都営新宿線の瑞江駅へ。ビジネスクラスサクソフォンアンサンブルさんの演奏会を聴きに伺った。

【Business Class Saxophone Ensemble Concert】
日時:2009年12月6日 18:30開演
会場:東部フレンドホール
プログラム:
R.Clerisse - Introduction et Scherzo
E.Bozza - Andante et Scherzetto
F. et M. Jeanjean - Quatuor de saxophones
A.E.Chabrier - Espana rapsodie
斉藤高順 - サクソフォンのための四重奏曲
櫛田[月失]之扶 - サクソフォン四重奏曲「彩」
村松崇継/浅利真 - 彼方の光
内藤淳一 - 動物の謝肉祭

時間的に、最後の曲だけ聴ければ良いかなあと思っていたのだが、なんとか「動物の謝肉祭」の途中で駆け込んで、楽章間にドアをくぐることができた。うわっ、ものすごい数のお客さん、しかも、サックスを吹いている感じではない感じの方が多数。8回近く続けてきたということだが、固定客がついているのだろうか…いや、それにしても。

演奏がすばらしかった。8重奏だったのだが、驚くほどのダイナミクスの幅に、積極的な表現。表現のベクトルの一致具合は、これは指揮者無しのアマチュアのアンサンブルではちょっと聴いたことがないほどかも。テンポの取り方とか、かなり何度も何度もリハーサルしたと思われるほどに、気持ちよく揃っていて、この手のアンサンブルによくある危なげなさを感じるどころか、とても惹き込まれて聴いた。

最後に演奏していた内藤氏の作品は、委嘱作品で、プーランクのそれとは裏腹(?)に「鯉のぼり」「いぬのおまわりさん」「子ぎつね」「赤とんぼ」「黒ネコのタンゴ」という、純和風愛唱歌集を元に再構成した組曲。それぞれの楽章にテーマが与えられており、それに伴って各楽章のスタイルも変化に富んでいて、大変楽しかった。子ぎつねがインフルエンザをひいていたとは…。

アンコールに、内藤淳一氏の「ブライアンの休日」と村松崇継の「あなたがいるから」。最後の最後はしっとりとした素敵なサウンド、そしてメロディで締めて、客席からは大きな拍手が響き渡った。今度はぜんぶ聴いてみたいなあ。特に、小編成の演奏に興味がわいてきた。

2009/12/05

Ducros plays "Hard" on YouTube

クリスチャン・ロバ Christian Lauba作品のインタラプタの筆頭格として著名な、Richard Ducros氏が、テナーサクソフォンのための無伴奏作品「Hard」を演奏している動画を見つけた。CDを聴くと、けっこう落ち着いた解釈をしているようにも聴こえるのだが、ここでのデュクロス氏の演奏は、なかなか自由奔放というか、激しい(^^;

国内では、平野公崇さんが取り上げて以来、そんなに流行った印象がないなあ。一度くらいは実演で聴いてみたいものだが。

2009/12/04

ダニエル・デファイエの生徒たち(その15)

一日だけお休みをとって、長野県の実家に帰ってきています(ホームシックとかじゃないよ)。やっぱり落ち着くなあ。

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[1982]
新作課題曲:
Pierre Max Dubois - Respirations
1er prix:
Hiroki Saito
Marc Sieffert
Philippe Duchesne
Michel Buatois
Miguel Villafruella
Koichi Araki
Philippe Portejoie

これはこれは、よく知られた名前ばかりであることよ。まず、課題曲の作曲家であるデュボワは、おなじみですね。「Respirations」は、現在はBillaudotから出版されているそうだが、どんな曲なのだろうか…聴いてみたい。

日本人の卒業生が二人いる。斎藤広樹氏、荒木浩一氏、両者とも九州で活躍するサクソフォン奏者。1974年、デファイエ氏二度目の来日となったおりに、お二人は福岡市でレッスンを受け、それが契機となってパリへ留学したそうだ。斎藤広樹氏とデファイエ氏のかかわりについては、ThunderさんのWebページにアップロードされているエッセイ「Memory of Deffayet」、荒木浩一氏については、こちらの記事を参照いただきたい。いずれも非常に有名な資料だが、改めて読んで、その価値の大きさを再確認したところ。

ミゲル・ヴィジャフルエラ氏は、キューバ生まれのサクソフォン奏者で、デファイエ氏に師事して以降、現在では中南米を代表するサクソフォン奏者として活躍している。氏の公式ページを観ていただければ、そのアクティブさがわかると思う。YouTubeにも大量に動画がアップロードされており、素敵な演奏を楽しむことができる。ホラ・スタッカート、トマジのバラード、南アメリカ組曲、コンチェルティーノ・ダ・カメラ、ロナルド・ミランダのファンタジアに、電子音楽との共演、果てには湯山昭のディヴェルティメント(しかもマリンバ演奏者は日本人だ)まで!YouTubeで「Miguel Villafruella」と検索をかければ、ほかにもいろいろと動画が出てくるので、ぜひ探してみていただきたい。

フィリップ・ポルテジョワ氏は、私なんかはルデュー四重奏団のアルトサクソフォン奏者としておなじみだ。素晴らしい音でルデュー四重奏団のサウンドに色気を与えている様子が聴ける。まさにデファイエ氏の弟子!というところだろうか。ソロアルバム「Musique Française du XXe Siecle Saxophone & Piano」に興味があるのだが、いまだ聴く機会は巡ってこない。

2009/12/03

NSF Vol.30

ノナカサクソフォンフレンズの最新号がアップロードされていた。

http://www.nonaka-boeki.com/nsf/magazine.html

今回は非常に面白いぞ!冨岡和男氏(!)インタビュー、伊藤あさぎさんのギャップ夏期講習セミナーレポート(ボーンカンプの特別講演の内容がすごい)、坂田明氏(!)インタビュー…他。

あと数号で廃刊になってしまうのだよなあ。つくづく残念である。

2009/12/02

福井健太さんのリサイタル「サックスの時間」

【福井健太Recital「サックスの時間」】
出演:福井健太(sax)、小柳美奈子(pf)
日時:2009年12月2日 19:00開演
会場:東京オペラシティ リサイタルホール
料金:一般4000円 学生3000円
プログラム:
Jean Baptiste Singelee - Caprice Op.80
Jean Baptiste Singelee - Fantaisie Op.50
Jean Baptiste Singelee - 7éme Solo de concert Op.93
Paul Creston - Sonata
Robert Planel - Suite romantique
Jacques Ibert - Concertino da camera
Wilhelm Franz Ferling - Etude No.1 (encore)
Jean Michel Damase - Vacanse (encore)

折しも、東京での初リサイタルとなったようだ。

サンジュレの三曲は、ソプラノ→テナー→バリトンという順番で、アルト以外の三本を持ちかえての演奏。クリスティアン・ペータース氏や、ドゥラングル教授のCDで聴いたことこそあれど、今まで実演として聴いたことはほとんどない。けっこう良い曲なのだが。古典的なスタイルに即した、端正な解釈を打ち出してくると思いきや…かなり「うた」を全面に押し出したアプローチで、良い意味での自由奔放なサンジュレを楽しんだ。録音媒体でない、ライブならではの演奏であったと感じた。ソプラノのキラキラした音、テナーのふくよかな音、バリトンの太く芯のある音、どれも魅力的だ。

クレストンは、こちらも実演で聴くのは初めてかも。今どき、クレストンがリサイタルで取り上げられることも少ないと思うが、敢えて取り上げるのは、自信の表れか、それともクラシックサックスをほとんど聴いたことのない方に向けた選曲だろうか。(聴いていた位置のせいかもしれないが)意外とコンパクトにまとまった音楽で、小回りを利かせながら、クレストンらしいリズムを完璧にハメたときに表出するグルーヴ感を味わった。

休憩をはさんだ後のロベール・プラネル「ロマンティック組曲」は、本日の白眉であったと思う。実は、6曲全部演奏すると20分弱に及ぶという大曲(?)なのだが、それぞれの楽曲のスタイルを、見事に描き分け、まったく聴き手を飽きさせない。「哀しい歌」と「ロバ使いの歌」など、同じサクソフォン奏者が演奏しているとは思えないほどであった。

イベール。これは、今回のリサイタルの軸として取り上げたのだそうだ。プロフェッショナルのサクソフォン奏者が一度は通る道だが、やはり愛着が感じられたなあ。小柳美奈子さんのピアノも、素晴らしかった。冒頭のドミナントな響きからしてビビビときて、そのまま最後までいってしまった。改めて、こうして聴いてみると、非常に細かい音符並びの曲であり、エスプリを振りまきながら疾走する様相に、聴き入ってしまう。

こんどは、がっつりした曲をずらりと並べて聴いてみたいなー。福井さんの演奏というと、前田ホールで聴いた「デスノート・コンチェルティーノ」が忘れられないのだ。

2009/12/01

【演奏会のご案内】福井健太Recital

福井健太さんのリサイタルのお知らせ。今年の11月に某アンサンブルでお世話になったのだが、このたびリサイタルを開催するということで、ひと月ほど前にご案内いただいたのだ。ご本人の口から伺った話だと、「ソプラノからバリトンまで、すべての楽器について書かれたオリジナル作品を演奏する」とのことだが、アルトサックス以外は、何の作品を取り上げるのだろうか。

福井さんは、クラシックの演奏のほか、スタジオワークでも活躍されているプレイヤーだ。最近では、ドキュメンタリー映画「アルビン号の深海探検」のBGMをプロデュースしたそうな。これまでの参加作品も、ポップス、吹奏楽、映画音楽、ゲーム音楽等、実に幅広い。そんな福井さんが、本職とも言えるクラシックに改めて取り組まれるということで、非常に楽しみである。しかも、王道中の王道、イベールかー。

【福井健太Recital「サックスの時間」】
出演:福井健太(sax)、小柳美奈子(pf)
日時:2009年12月2日 19:00開演
会場:東京オペラシティ リサイタルホール
料金:一般4000円 学生3000円
プログラム:
Paul Creston - Sonata
Jean Baptiste Singelée - Fantaisie
Jacques Ibert - Concertino da camera
問い合わせ:
http://web.mac.com/kentax1/