2008/12/07

筑波大学吹奏楽団第60回定期演奏会

引退してから三年。もう部外者となってしまったなあ(苦笑)。最初当日券が売り切れて閉め出しをくらったが、なんとか入れて良かった。1000席のホールがほぼ満席となる中、空いている席を探していつの間にか2列目へ。ノバホールの前のほうで観ることは少ないのだが、ここまで近いと演奏者一人一人の表情が良く見えて、なんかイイですね。

60回という節目にふさわしく、ショスタコーヴィチ(ホール外で聴いた)の一音目から祝祭的な輝きを湛えたまま、最後まで突き進んでいた!第二部の最初の曲やエルサレム賛歌の最終変奏、鳥肌立ちっぱなしだった。

2008/12/06

Harry White plays Larsson on YouTube

戸定邸(The Garden of Loveやったんだって!)にも、パーシモン(木星のファンタジー!)にも、オペラシティ(ヘッケマ!)にも行けなかったしょんぼり…な日。非常勤先の講師会に行ってきた後は、地道に研究を進めておりました。パイプライン化するしかないかなー。それでもだめだったらバス作らないとなー。

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ラッシャー生誕100周年記念イベントの録画。ラッシャーの弟子の一人、Harry Whiteによるラーシュ=エリク・ラーション Lars Erik Larssonの「協奏曲」の演奏である。

ちょいと独奏、オケともどもリハーサル不足(この曲の第一楽章って、もの凄く音程捕まえづらいと思う)なのがアレだが、聴いているうちに気にならなくなってくる。ハリー・ホワイトのサクソフォンは、いかにもという感じの音色やアーティキュレーションで、ラッシャー派のファンとしては聴いていて嬉しくなってしまう。第2楽章、最初のテーマが戻ったところ(弦楽のピツィカートの上でメロディを歌うところ)が、ずいぶんと素朴に聴こえるのだが、それがまた良いなあ。そしてその直後の光差すようなフラジオ…!!

・第1楽章


・第2楽章


・第3楽章


最後の最後、弦楽オーケストラの「しぱーん!」というピツィカートも、なんだか潔くて好きだ(最初観たときは、笑ってしまったけど)。

2008/12/05

好きな曲は、いろいろ

クラシックサクソフォンの音楽はもちろんのこと、サックス以外のクラシック、ジャズやタンゴ、現代音楽、ラテン、フュージョン、プログレッシヴロック、ワールドミュージックなどの音楽も好きだ。良い音楽ならば、どんなジャンルであれ積極的に聴いていきたいと思っている。

クラシックサクソフォンの中に立ち返ってみると、ブログの記事を見ると最近はなんだかライヴエレクトロニクス作品ばかり聴いていると思われがちだが、そんなことはなくて、いろんなCDを無節操に聴いている。ミュールやデファイエに代表される伝統的なフレンチ・スクールのスタイルはもちろん好きだし、それよりも以前のサックス、ラッシャーに捧げられたものや、そしてパリ周辺の最新の作品、もちろん日本のプレイヤーによる演奏に至るまで、なんでもかんでも。

見た目がなんであれ、重要なのは作曲家・演奏者の音楽性と演奏の質なのだということを再認識する。例えば、いくらゲンダイオンガクに好きだとは言っても、派手であっても聴いていてぜんぜん面白くないものもあれば、地味だけれど聴けば聴くほどに味わい深いものもある。

「音楽」って、もう括ることができないくらい肥大化している芸術分野なのだ。そのなかで、上手に取捨選択しながら聴き手として関わっていきたいものだ。もちろん、演奏側としても…。

2008/12/04

サクソフォン+エレクトロニクス作品プレイリスト

インスタントラーメンの後入れスープって、何で後に入れなきゃいけないんだろう…と思っているのは、私だけではないはず。まあ、それはいいとして。

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ぱっと考えたときに思いつく、サクソフォンとエレクトロニクス・サウンドのための重要、かつ面白くてかっこいい作品を挙げてみた。

Janvier Alvaréz - On Going On [B.Sax, Live Electronics]
Jacques Becker - Western Ghats [S.Sax, Live Electronics]
Mark Bunce - Waterwings [A.Sax, Tape]
Mark Engebretson - She Sings, She Screams [A.Sax, Tape]
Dror Feiler - Tio Stupor [A.Sax, Tape]
Will Gregory - Interferences [S.Sax, Tape]
Pierre Jodlowski - Mixtion [T.Sax, Live Electronics]
Jacques Lejeune - Paysaginaire [Sn&S&B.Sax, Live Electronics]
Kumiko Omura - La complication d'image [T.Sax, Live Electronics]
Terry Riley - Assassin Reverie [SaxQ, Tape]
Etienne Rolin - No Tenor Tech Out [T.Sax, Tape]
Wayne Siegel - Jackdaw [B.Sax, Tape]
Karen Tanaka - Night Bird [A.Sax, Tape]
Karlheintz Stockhausen - Abduction (Entfuhrung) [S.Sax, Tape?]
Michele Tadini - Buleria [S.Sax, Live Electornics]
Kees van Unen - Jounk [A.Sax, Tape]
JacobTV (Jacob ter Veldhuis) - Pitch Black [SaxQ, ghettoblaster]
JacobTV - Heartbreakers [SaxQ, ghettoblaster]
JacobTV - Jesus is Coming [SaxQ, ghettoblaster]
JacobTV - The Garden of Love [S.Sax, ghettoblaster]
JacobTV - Grab It! [T.Sax, ghettoblaster]
Joji Yuasa - Not I, But the Wind [A.Sax, Effect]

一つでも知らないものがあれば、ぜひCDや実演で聴いてみることをオススメする。編成に関係なく、音楽的に優れた作品というのはいくらでも存在するのだ。ただ、エレクトロニクス作品の場合は絶対数が少ないから、目立ちづらいというだけのこと…。ところでクリストフ・アヴェルやフランソワ・ロセといった、ボルドー周辺の作曲家も、かなり積極的に書いているのだが、ちょっと高尚過ぎて、気楽に聴くのは大変かなあ。

来年の3月、この中から一つないしは短い作品を二つほど、取り上げて演奏してみようと考えている。ラランさんに頂戴したMAX/MSPパッチがあるので、できれば「Mixtion」やりたかったのだが、数ヶ月のうちにさらうのは、ちょっと難しいっす(--;となると、やはりアレとアレかな…。

2008/12/02

Marcel Mule「La Légende」

私がわざわざここで紹介するものでもないのだが、ついさっき、ふとブログで取り上げたくなったの。手に入れたのは高校の時。同期だったフルートの女の子から「こんなのがタワレコで売っていたよ」と紹介されて、その数ヶ月前にミュールに触れて大ショックを受けた後だったので、親にねだって買ってもらった(値段もはっきりと覚えている…4,590円だった)。その子がなぜわざわざこのCDを薦めてくれたのかは、今だに謎である。結果的に、大変良いタイミングで買えたのだけれど。

そのころの私は、クレストンもボノーもモーリスも、とにかくこのCDに収録されている作品をほとんど知らなかった。さすがに、クライスラーをヴァイオリンで聴いたことくらいはあったけれど…。このCDにおいて復刻されたミュールの演奏が、私自身の刷り込みであると考えると、なんだか可笑しくなってしまう。21世紀にもなって、初めて聴くクレストンやモーリスの演奏がミュールの演奏だという人なんて、果たしてどれくらいいるんだろう。

P.クレストン - ソナタ作品19
P.ボノー - ワルツ形式によるカプリス
P.モーリス - プロヴァンスの風景
A.グラズノフ - サクソフォーン四重奏曲作品109(抜粋)
P.M.デュボワ - ディヴェルティスマン
F.シュミット - サクソフォーン四重奏曲作品102
E.ボザ - カプリス
マルセル・ミュールのスピーチ
J.S.バッハ - フルートソナタ第6番(抜粋)
P.ランティエ - ユースカルデュナーク
A.ボルサリ - サクソフォーン四重奏曲
E.グラナドス - 「ゴィエスカス」より間奏曲
J.イベール - 室内小協奏曲
F.クライスラー - 愛の喜び

この通り、選曲が実に豊か。オーソドックスなレパートリーを、ミュールの演奏で聴くことができるのだ。製作はフランスのサクソフォン協会。タワーレコードやアクタスで取り扱っていたけれど、国内ではどのくらい売れたのだろうか。一時期Arizona University Recordingでも扱っていたが、今はもう売り切れ。もったいないことだ。

独奏の録音はとにかく、快活。音楽は渓流のように飛沫を振りまきながら流れ、聴き手としては爽快そのものである。ミュールがポピュラリティを得た一つの理由として、その目まぐるしいまでにフレーズを畳み掛ける驚異的なテクニックがあるのだが、それをオリジナル作品で体感することができるという点で、貴重だ。グリーンドア音楽出版のCDは、まだ入手できるのだろうか。でも、あちらにはクレストンやモーリスは入っていないんだよなあ。そして、ところどころに挟まれている四重奏が、実に渋い。私自身のシュミットの刷り込みはデファイエ四重奏団のEMI盤だが、この演奏も同じくらい好きだな。

手に入らないものを紹介しても…と思ったが、やはり取り上げられずにはいられなかった。読み返してみると、CDの記事というより、なんか音楽雑感の記事っぽいですな。

2008/12/01

Wayne Siegel「Jackdaw」の楽譜

バリトンサクソフォンとテープのための作品、Wayne Siegel「Jackdaw」は、私が初めて聴いたサクソフォンとエレクトロニクスのための音楽だ。初めて聴いた時は、その不思議な音に、頭の中が「???」という感じだったのだが、何度も聴くうちに刷り込まれて、今ではお気に入りの曲の一つになっている。クリスチャン・ロバの「スタン」よりは、絶対面白いと思っているのだが。

で、好きな曲ならば演奏したい!ということで、楽譜をずっと探していたのだが、なかなか見つけることができなかった。全然見つからないのでシーゲル氏に尋ねたところ、返事があって購入方法を教えてもらった。

FreeHand Music→http://www.freehandmusic.com/

そして、日本語を利用したい場合は、意外なところで買うことができる。

楽譜ナウ!→http://www.gakufu-now.jp/

Solero Music Viewerというビューワ上からログインすることで、購入した楽譜のみをダウンロードすることができる…という仕掛け。FreeHand Musicも、楽譜ナウ!も、同じ認証サーバを使用しているようだ。ちなみに、現在は円高の影響でFreeHand Musicから買ったほうが少し安い(9ドル未満)。

エレクトロニクスパートのテープは、シーゲル氏にメールしてみていただきたい(こちら→wsiegel@daimi.au.dk)。たぶん、送料込みで300dkk(デンマーク・クローネ)で送ってくれると思われる。支払は、PayPalが利用可能。PayPalアカウントのアドレスと連絡を取り合うためのメールアドレスは違うので、どうかご注意のほど。

CD・楽譜問わず、クローネで支払いをしたのは初めてだ。しかし、楽譜が安い割にテープのパートが300クローネとは、ちょっと高いなあ…。

「Jackdaw」がどんな曲か知りたい方は、この下のYouTubeリンクからどうぞ(ウィンドシンセとテープのバージョン)。吹いている人がとても楽しそうで、ついついニコニコしてしまう。
http://jp.youtube.com/watch?v=NMBrsAuLyd4

モレティ氏のリサイタル情報2008

なんとなく今年もリサイタルがあるとは聴いていて、インターネット上に情報がなかなか出ずやきもきしていたのだが、某所でようやく詳細を発見。

あ、しかも日程的に行けないじゃん!残念すぎる!(T_T)モレティ氏のグラズノフ、聴きたかったなあ…。マスタークラス聴きにいこうかなあ(←実験が重なって、それどころではない)。

【ファブリス・モレティサクソフォンリサイタル】
出演:ファブリス・モレティ(sax.)、服部真理子(pf.)
日時:2008年12月7日(日)19:00開演
会場:旧東京音楽学校奏楽堂(上野公園内)
料金:一般3500円 学生2500円(当日それぞれ500円増)
プログラム:
P.サンカン「ラメントとロンド」
J.M.ルクレール「アダージョ、アルマンドとジーグ」
A.デザンクロ「PCF」
H.トマジ「エヴォカシオン」
A.グラズノフ「コンチェルト」
他
問い合わせ:
order@momonga-lab.com、048-810-2332(モモンガラボ)

上田卓さんより、補足情報(チケット取扱先等)を頂きました。ありがとうございます!トマジがエヴォカシオンでなく、ジラシオンになってた…(汗)。