おなじみ、木下直人さんに微力ながら協力する形で、マルセル・ミュール氏の独奏SPの復刻準備を進めている。
Pierre Clementカートリッジの復活によってRTFと同等の再生環境が得られたところまで来ていたが、このたび、ターンテーブルについてもPierre Clement H4L6の復刻が完了し、決定盤として復刻することが決定したのだ。イコライジング(プリアンプ)はマランツ#1、そのラインアウトからCDR録音機へと接続し、焼き付けている。
取り急ぎ、ヘッドフォンを使って前回の復刻との聴き比べを行った。繊細な違いではあるが、高周波成分を強調してみると、明らかに今回のほうが明瞭に聴こえる、音場が一歩近づいたというか、"開いた"エッジの効いた音色が鮮烈な印象を持って迫ってきた。もう少し良いヘッドフォンかイヤフォンを買って、聴いてみよう。
ノイズ非処理の音のリアルさについては、今更述べるまでもないだろう。仮にノイズ処理をした場合、原音に影響を及ぼさずに処理をかけることは(ノイズが発生する仕組み上)ほぼ不可能。ノイズ非処理とすることで、原音の響きをいっそうダイレクトに感じることができるのだ。
イベール、ヴェローヌ、ディロン等、有名どころの他に、デュリュフレなど珍しいSPからの復刻も入る予定。解説も準備するので、期待してお待ち下さい。
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