【Green Ray Saxophone Quartet 4th Concert】
出演:Green Ray Saxophone Quartet
日時:2015年10月25日 19:00開演
会場:めぐろパーシモンホール・小ホール
プログラム:
小西遼「まだ見ぬ色へ」
A.コープランド/P.コーエン「4つのピアノ・ブルース」
R.ペック「ドラスティック・メジャー」
北方寛丈「2 Dances」
D.マスランカ「マウンテン・ロード」
グリーンレイSQの、4回目のコンサート。卒業の年…内田さんは他の三人と比べて一つ下の学年なので、ちょっと違うが…から毎年コンスタントに演奏会を続けていることに驚かされる。毎度(良い意味で)聴衆に媚びないプログラミングと、何かしらのこだわりが魅力と感じて、頻繁に演奏会に伺っている。
会場の残響が、広さに対してかなりデッドであったため、少々もったいないなと思う箇所もあった。それでもカルテットとして狙おうとしているであろう響きがあちこちから聴こえてきて、聴いていてとても楽しい。個々の点でも、皆さんそれぞれ素敵な演奏を繰り広げるのだが、今回は明日美さんのソプラノがまた良かったなあ。何気ない伸ばしの一音を、美しく響かせようという意志を感じた。
小西氏や北方氏の新作は、もっとゴリゴリにジャズorフュージョンした作品を想像していたのだが、意外にも規模や他ジャンルの影響は抑制されており、ちょっと肩透かしだったかな。代わりに、ペック「ドラスティック・メジャー」や、マスランカ「マウンテン・ロード」のようなウルトラ大曲の気合の入れようといったら!特に「ドラスティック・メジャー」は、曲の持つパワー、テンションをしっかりと表現しており、かなり聴き応えがあった。
アンコールは、山本哲也「グリーン・バラード」。第一回の演奏会のアンコール曲だ。曲も演奏も、肩肘張らない、さり気ない美しさを湛えていた。
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