2014/11/04

6th Dinant Competition (2014): 二次予選選択曲・自由曲割合

第6回アドルフ・サックス国際コンクール(ディナン) The 6th Adolphe Sax International Competition 2014の、二次予選が進行中。さすが、世界の猛者が集結しているだけあって、名演揃いだ!ここから6人が選ばれてファイナルへと進むのだが、果たして誰がその座を勝ち取るのか…。

二次予選においては、各奏者は以下の3曲を演奏しなければならない。

・必須課題曲(ピアノとのデュオ)
Jan Van Landeghem - 3 Pieces

・選択曲(ピアノとのデュオ)
Ichiro Nodaira - Arabesque III
Jean-Luc Fafchamps - Décalcomanie de Reich et Ligeti (avec Piazzolla en surimpression)
Henri Pousseur - Duel de Capricares
Claude Ledoux - Kyoko’s Dance
Florent Schmitt - Légende
Gregory Wanamaker - Sonata Deus Sax Machina
William Albright - Sonata
Edison Denisov - Sonata

・自由曲(無伴奏曲)

必須課題曲のJan Van Landeghem「3 Pieces」は、具体的に言葉では表しづらいのだが、特に2楽章と3楽章はやや短絡的ながらも、とても良い作品であると感じた。コンクールに留めず、リサイタルなどで演奏する人がいてもおかしくないのではないかな。演奏者的にはどうなんだろう。

選択曲と、自由曲の割合をそれぞれグラフ化してみた。母数が小さいので、あまり意味はないかもしれないが…。クリックすると拡大できる。

そもそも、選択曲に入っているプログラムがどれも強烈に難しい作品ばかりだ。参考までに第4回の二次予選の選択曲は、イベール、吉松、デニゾフ、シュミット、シュルード、クレストン、デザンクロ、ヒンデミットであった。ここ8年での、サクソフォン界における若手の技術力・音楽性の向上を如実に表しているものだ…とは、言い過ぎだろうか。とはいえ、力のある奏者は存分に実力を披露して差別化できるわけで(コンクールだからね)、願ったりというところなのだろうか。

割合が多いのはオルブライト。この作品、容易には登攀不可能な作品だと思っていたのだが、今やそういう時代ではないのだな…。吹きこなせれば、どこまでも良い演奏を展開することが可能(と個人的には思っている)な作品であることには間違いない。ワナメーカーやファフシャンの作品が演奏されないのが少し残念だ。ロシアのノヴィコフ氏とツィミン氏が、ともにデニゾフを選択していたのが興味深い。彼らに限らず、ロシアからの参加者は全員デニゾフを選択していたようだ。

無伴奏作品は、ロバ「ジャングル」が多い。そのほか、聴いたことのない作品も演奏されるが、こういった新たなレパートリーの存在を知ることも、このコンクールの醍醐味。

全リストは下記の通り。クリックすると画像を拡大できる。楽譜は出版されているが聴いたことのない西村朗「水の影」や、そもそも曲名すら耳にしたことのないアペルギスの「P.S.」(楽譜はここからDL可能)、ミシャの「Clos Guinguet」が特に気になっている。

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