ヴァンサン・ダヴィッド Vincent David氏が、カミユ・サン=サーンス「序奏とロンド・カプリツィオーソ」を演奏している動画をYouTubeで見つけた。同曲は、Nicolas Arsenijevic氏や伊藤あさぎ氏がサクソフォンで取り上げたことのあるレパートリー。
Rustam Dilmukhametov氏が指揮するノヴォシビルスク(ロシア中央に位置するシベリア地方の最大都市)のユース・シンフォニー・オーケストラとの共演。2013年12月26日のライヴ動画である。ロシア・ツアーか何かだったのかな?序奏部分の歌い方は音色やバランスなどあれっ?と思ったが、ロンド・カプリツィオーソのパートに入った途端にこの余裕のテクニックである。人間離れしたこの演奏だが(変に誤解されて「テクニック偏重」と言われてしまうことがあるのかもしれないが)、少なくとも私はとても好きだし、高く評価されるべきものだと思う。
これ、ライヴ会場で聴いたらよりいっそう興奮するだろうなあ!
4 件のコメント:
すばらしい! フルートでもこの曲にチャレンジする奏者がおりますが、表現力では桁違いですね。参りました。
ちなみに序奏部分での違和感はおそらく彼がピッチはまずますなのだけれど、「音程」に関して甘いせいだと思いました。オケの弦楽器郡の中で申し分なく張り合っている場面と、どんなにうまくプレイしてもなんとなく違和感を醸し出している場面があるのは、そのせいではないかと感じました。
弦楽器奏者は初心者段階から、音程をみっちり鍛えていますからね........。これは最近のフルート奏者も全般的に甘くてダメダメなのですが。
なるほど!
ヴァンサン・ダヴィッド氏の他の演奏を聴くと、あまりそういったことは感じないので、もしかしたらたまたまだったのかもしれません。もしたまたまだとしても、やはりちょっともったいないですね。
ただ、一般的にサクソフォン奏者が演奏中に作る「音程」は、他の楽器に比べて弱点であると言わざるをえないと思います。基礎的な部分の勉強はかなり負けているのでは(あくまでも一般的に…)。
ダヴィッド氏が特段音程に弱点を持っていると言うわけではありません。サキソフォン奏者は一般的なフルート奏者に比べたらはるかに音程は良好に近い方だと思います。
ミュールやモイーズにはそういう音程の不確かさを感じませんので、ベースとなっている何かに大きな違いがあるのかもしれませんね。
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