誰かと話していて話題になったのだが、まるきりの初心者から、「楽器で曲を演奏できる状態」には、皆どのように到達するのだろう。大抵の人は、吹奏楽部で楽器を手にし、先輩に教わりながら音を出せる状態になり、簡単な曲をさらい始め、徐々に難しい曲を、という経過を辿るのだろう。私もご多分にもれずそうだったはずなのだが、まがいなりにも「曲を演奏している」今考えると、その経過を全く思い出すことができないのだ。
とっても昔の記憶なのだが、中学時代にバリトンサクソフォンを手にして暫くは、親に「息を吹き込んでから音が出るまでに数秒かかるんだ。"フーブーーー"、みたいに」と話していた記憶がある。そんな状態で曲なんて吹けたもんではない(笑)今思えば考えられないが。だが、いつしか「ミッキーマウスマーチ」も吹けるようになっていたし、中学を卒業する頃にはホルスト作品やヤン・ヴァン=デル=ロースト作品も演奏していたし。
どのように発音のヴァリエーションや息の使い方や楽譜の読み方を覚えたのか。毎日毎日非効率に練習して1年位はかかったはずで…ただ非効率だったとはいえ、その一連のプロセスに不思議と興味がある。血潮だかナンチャラ欲だか、若さに任せてひたすら力押し・試行錯誤の連続だったと言えば、実際そうなのかもしれないが。
例えばフランスの音楽院では、サクソフォンを初めて手にした人のための年齢別シラバスのようなものがあるのかな。そういったものがあるならば、ぜひそれらと比べてみたい…。
2 件のコメント:
初めまして、アマチュアでサックスを吹いています。
>例えばフランスの音楽院では…
オルネイスボワ音楽院で学んだ師匠がレッスンの時に「先生になった時には色々な生徒を教える必要があるので、留学生を教えるためのレッスンをやった。」と話してくれました。
それぞれのレベルに対応する音楽院があるという話もどこかで読んだ様な…
わんこさん
そうなんですね。なかなかフランスの情報は体系的に日本語で入ってこないので、そういったお話は貴重です。ありがとうございます。
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